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2019年2月 4日 (月)

神経質礼賛 1593.「負け嫌い」の活用法

 同じく水谷啓二さんの「生命の言葉」の中に、「負け嫌い」の活用法、という一文がある。水谷さんは数多くの神経症の人と生活を共にして、負け嫌いの人が非常に多いことに気づかれた。そして、負け嫌いは「勝気」と「負け惜しみ」という二つの形で現れるという。根本は人より優れたい・負けたくないという点が共通しているが、その人が社会生活において攻撃的な生き方をしていると「勝気」になり、防衛的な生き方をしていると「負け惜しみ」になるという。「勝気」の人は外向的、積極的であり、人のアラ探しをし、優越感を満足させようとする。一方、「負け惜しみ」の人は、負けたくないので、競技や遊戯、難しい仕事には手を出さず、引っ込み思案になる。内向性の神経質にはこのタイプが多い。しかし実際のところは程度の差はあれ、一人で両方を持ち合わせている、と水谷さんは分析している。負け嫌いは後天的な養育環境や社会の影響により形成され強化されるけれども、根本的には森田先生が言われるように先天的に「生の欲望」が強いことからきているから、それをなくすことは不可能だし、なくしてはいけない。その性分を生産的、建設的な仕事に発揮し、さらには人のために生かせばよい。水谷さんは、「負け嫌い」の人には、便所掃除・ドブ掃除など、自らを低くして人々の幸福に奉仕するような仕事に精を出すよう勧めておられた。


 神経質人間は、強力性が前面に出て「勝気」に見えたかと思えば、弱力性が前面に出て「負け惜しみ」に見える時もある。相手や周囲を値踏みして、自分が優位だと思うと「勝気」になり、自分が劣ると思うと「負け惜しみ」になる、という面もありそうだ。ともあれ、その人の価値はその行動で決まる。森田先生は、人の役に立つよう尻軽く行動することを勧めておられた。それは結果的に自分のためにもなってくるのである。

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