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2019年3月25日 (月)

神経質礼賛 1609.不人気のグレープフルーツ

 ネットのニュースを見ていたら、最近はグレープフルーツの人気が落ち込み、総務省の家計調査によると、12年前に比べて消費が4分の1になっているそうだ。グレープフルーツを知らない若者も増えているという。そう言えば、スーパーの果物売場の中では目立たない存在になってきている。私個人としては好きな果物であるだけにちょっと残念だ。私が若いころは柑橘類の種類はそれほど多くなかったから、ちょっとオシャレな輸入果物だった。2つに切ってスプーンですくって食べる食べ方もあるが、私は夏みかんと同様、外の皮を剥いたら指で果肉の周りの薄い皮を剥がして果肉全体を出してから食べる。無駄なく全部食べられるからだ。水分たっぷりで酸味と独特のほろ苦さが特徴でビタミンCを豊富に含んでいる。グレープフルーツ味の飲物も好んでよく飲んだ(チューハイを含む)。売上が落ちているのは、糖度の高い果物が好まれるようになり、新しい品種の柑橘類が増えてきたのが原因ではないかと言われている。この時期、果物売場には国産のデコポンやはるみが並び、これらは甘味が十分あるし、普通のみかんのように外の皮を剥けばそのまま食べられて簡便である。輸入物でも文旦とグレープフルーツを交雑させて作った甘いメロゴールドという品種の人気は高まっている。グレープフルーツは時代の流れに消えていく運命なのだろうか。
 グレープフルーツで気をつけなければならないは、薬との相互作用がある点だ。グレープフルーツは薬物代謝酵素CYP3A4を阻害するため、その酵素で主に分解される薬剤は分解が遅れて血中濃度が高くなる可能性がある。精神科ではおなじみベンゾジアゼピン系の睡眠薬・抗不安薬が多く、トリアゾラム(商品名ハルシオン)、アルプラゾラム(商品名ソラナクックス・コンスタン)、ロラゼパム(商品名ワイパックス)などだ。抗てんかん薬、降圧剤などにも該当する薬剤がある。調剤薬局で渡してくれる薬の説明書に書かれているので、該当する薬を服用している方は避ける必要がある。

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