神経質礼賛 1626.Officeの認証
7年間自宅で使っているノートパソコンの具合が悪くなってきた。タッチパッドのボタンが不安定になり、操作がうまくいかないことが多くなってきたので、これはハードの問題でどうにもならない。家から歩いて行ける家電量販店でOffice付の一番安い6万円のノートパソコンを購入。その際に家にあったもっと古いノートパソコンを1台処分してもらった。
実用的なパソコンと呼べるものを最初に買ったのが平成元年。持ち運びできるラップトップ型で重量は6kg位あった。記録媒体はミニフロッピーディスクだった。OSはWindowsの前のMS-DOSでマウスは使わずにキーボードからコマンドを入れて操作した。それから3年後にハードディスク内蔵のノートパソコンを購入した。これもまだMS-DOSだった。さらに5年後にWindows95のノートパソコンを購入。こういった初期のパソコンはいずれも1台30万円ほどだったから大出費だった。初めの頃はNECあるいはシャープのパソコンを買い、そのうち子供に買い与えるようになってから、安価な東芝、HP、acer、レノボも買うようになった。今回は初めて富士通のパソコンであり、通算21台目にあたる。買った時の箱は年々小さく軽くなってきていて、隔世の感がある。分厚いマニュアルが何冊も同梱されていたのが、今ではマニュアルはなく、初期設定について書いた薄い冊子が付いてくるだけである。
まず、Windowsの初期設定を行う。メーカーへのパソコンのユーザー登録はパス。個人情報をむやみに送るのは危険だし、有料サービスへの誘導がミエミエだからだ。既存のWord文書を開こうとするとOfficeの認証画面になる。かつてはCD-ROMやDVD-ROMを入れて開始したのが、今は紙切れ一枚に書かれたプロダクトキーのカバーをコインで削り取って読み、それを入力するだけ、のはずだったが、プロダクトキー入力後に今回は余分な画面が増えていた。Officeの種類を選択する画面が追加されていた。うっかり機械的にENTERを押してしまったら、購入したものはOfficePersonal2016というWordとExcelだけでPowerPointがないタイプのため、PowerPointを購入しろという表示が出る。そこで、処理を中断してやり直す。ところが、今度は認証回数が規定回数を超えたので認証できません、という表示が出る。いろいろやってみたが、ネット経由でなく、電話で認証を行うしかないということになる。夜遅くなっていたので、別の休日に電話をしてみることにした。
電話をかけると自動音声が流れてきて、それにしたがって電話機の番号を押すのだが、全く反応してくれない。そんなことを5分以上やっていたら、オペレータに繋がった。オペレータは男性で、とても落ち着いた話し方だ。怒って電話してくるクレーマーにも対処できそうな感じがする。指示に従って、エラー画面の6桁の番号が9ブロック位あるのを読み上げる。すると、キーとなるやはり非常に長い桁数の数字を告げられ、それを入力してやっと認証が通って使えるようになった。年々パソコンのハード・ソフトとも性能・機能が向上している反面、初期設定や操作やメンテナンスが煩雑になる一方である。もっと基本機能だけに絞り、どのハードにも共通して使えるようなワープロ表計算ソフトがあったらなあ、とつくづく思う。
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