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2019年6月 2日 (日)

神経質礼賛 1631.赤チンの最期

 私が子供の頃、転んで膝や肘に擦り傷ができると、家にある救急箱のマーキュロクロム液(通称・赤チン)で消毒したものだ。学校の保健室にもあって、体育の授業などで擦り傷を作ってしまった子が塗られていた。鮮やかな赤色なので、いかにも大ケガでもしたかのように見えた。塗ると傷口にしみて痛いけれども、もう一種類の消毒薬ヨードチンキ(通称・ヨーチン)よりはいくらか痛みは少なかったように思う。どの家にもたいてい赤チンはあったが、水銀の化合物であることから、私が高校生位の時に国内での製造が中止され、輸入品に切り替わった。その赤チン、今年の5月31日に日本薬局方から削除され、ついに最期を迎えた。

 水銀による環境汚染防止策は年々強化されてきている。医療機関からは水銀式の血圧計や体温計は姿を消した。昨年あたりから古い蛍光管の処分も内部に水銀が含まれていることから廃棄方法が厳しくなっている。一旦水銀汚染が広がってしまうと回収は容易ではなく、食物を通しての健康被害を引き起こして取り返しがつかないことになるから、大いに神経質であった方が良い。

 水銀は殺菌防腐作用やその化合物である辰砂が鮮血色であることから、古代には不老不死の薬と考えられていた。その結果、秦の始皇帝をはじめ多くの皇帝が水銀中毒死したのではないかと言われている。梅毒の治療薬として用いられた時期もあった。徳川家康が持病の腹痛(本人はサナダ虫のせいだと思い込んでいたが実際は胃腸神経症だったと私はふんでいる)治療のため自ら調合していた薬にも水銀成分が入っていたようだ。

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