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2019年6月27日 (木)

神経質礼賛 1639.高血圧

 開口一番「いやー、ショックですよー」と外来患者さん。筋骨隆々、休日にはランニングをするのが趣味で日焼けして健康そのものに見える彼は、会社の健康診断で初めてひっかかって、先刻、近くの開業医にかかり、降圧剤を処方されたのだそうだ。週刊誌に高血圧の薬の副作用がいろいろ書かれているのを読んでいて、飲むのが不安だという。「まずは飲み続けながら血圧の変化を見て、薬の量を調節してもらったらよいのではないでしょうか。安定して下がっているようならば、相談の上で減量・中止ということもあり得ます。降圧薬にはいろいろな種類の薬があるので、合わなければ他の種類のものに変えてもらうこともできますよ」と話しておいた。私も彼と同じ位の歳に急に血圧が高くなった。減塩(128話)に努めて頑張ってみたが、結局、降圧剤を半錠飲み始め、それから十年ほど経っている。それ以上は上がっていないので、薬の量はずっと同じである。

 2017年にアメリカの心臓病学会はガイドラインで高血圧の基準を130/80に引き下げ、大きな話題になった。昨年の日本の高血圧学会では、基準値140/90は維持するものの、降圧目標を130/80とする方向となっている。欧州でも基準は引き下げの方向である。そうなると、高血圧患者数は一気に増え、薬を飲む人が大幅に増加する。確かに基準値を引き下げて降圧剤を服用すれば、急性の心臓疾患や脳血管疾患の発病リスクは下がるだろう。しかし、降圧剤自体、全く副作用がないわけではないし、加齢に伴って持病が増えて飲む薬が増えると薬同士の相互作用も問題になってくる。ガイドライン決定に大きな影響を与える大学教授たちに多額の製薬マネーが流れ込んでいるのも気になるところである。服薬する側としては、自宅や職場で血圧をチェックし、薬の量が適切になるよう、医師とよく相談していくのが一番である。

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