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2019年8月 4日 (日)

神経質礼賛 1652.鱧(はも)

 厳しい暑さが続き、熱中症になる人が増え、救急車の出動が増えている。妻の父は長年住み慣れた家で一人暮らしをしているが、先日行ってみたところ、昼間から寝ていて衰弱した様子だった。宅配の弁当も2日間全く手を付けてない。熱中症ではないけれども、脱水低栄養状態である。元々持病がある人だからこのまま一人にしておいたら危険なので、我が家に連れてくることになった。1週間ほどでだいぶ元気になった。今後どうするか考えなくてはいけない。妻の実家も少しずつ整理して不用品を処分していく必要がある。私の出番が増えそうだ。すでに自分の母の世話を週2日はしているので、仕事を早期退職して近場で短時間勤務できる所を探してみようか、などと考えてみる。

 藤枝の妻の実家へ行った時によく立ち寄るのが「八兵衛」という蕎麦屋だ。以前も書いたことがあるけれども、店内にはクラシック音楽が流れ、店の中央には美しい坪庭があり、店員さんたちは気配り上手で、とても居心地が良い。店主の神経質がしっかり行き届いた店である。静岡にも支店はあるけれども、やはり本店はいい。ちょうど季節限定の鱧天そばがメニューに加わっていたので、冷たい鱧天おろしそばを注文した。鱧には梅肉が添えられていて、ベストマッチ。そばの美味しさを引き立てる。普段は塩分を気にして汁を残すけれども、大量に汗をかいて体が塩分を欲しているので一滴残さず飲み干す。

 鱧は夏の京料理ではお馴染みながら、東日本ではほとんど食べられていない。細かい骨が多く、独特の「骨切」の技術が必要なため、東日本では蒲鉾の材料くらいにしか使われてこなかった。鱧はウナギ目に属し、大きな口と犬のような鋭い歯をしていてどう猛である。夏バテの体に元気注入できそうな気がする。実際、栄養面で優れている。骨切により細かい骨を食べることになるので、カルシウムは十分摂れるし、ビタミンB6、B12、D、Eを豊富に含んでいるし、コンドロイチンも多い。高級な京料理だけでなく、もっと広く食されていい魚なのではないだろうか。

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