神経質礼賛 1654.「うっかり」のサプリ?
民放のテレビCMではサプリメントの宣伝が目立つ。今日もテレビをかけたら、最近「あれ?」や「うっかり」が多くありませんか、というCMが流れていた。自分も「うっかり」が気になる年頃なので、つい引きつけられてしまう。サントリーのDHA・EPA・アラキドン酸を含むオメガエイドというサプリの宣伝で某私立医大名誉教授が出てきて効能を解説していた。
確かに加齢により、そうした物質は不足してくるのではあるが、果たしてサプリとして摂取したら、どれだけ体内に吸収されてそのうちのどれだけが組織に移行し、どれほどの効果があるものだろうか。医薬品として承認されるためにはきちんと臨床試験を行い、有効性と安全性が証明される必要がある。プラセボ(偽薬)に対して統計的に有意な効果を示さなくてはならない。サプリだとそのあたりが甘いから信頼度がイマイチである。「元気な脳でいきいきと、いつまでも聡明で前向きな毎日を」というセールストークは誰もが望むところながら、そうした成分をサプリで補充するよりは、それを多く含むイワシ・サンマ・サバなどの青魚を意識して摂るようにするのが自然で良いのではないだろうか、と思ってしまう。
心配性で慎重で確認癖のある神経質人間ではそうでない人に比べて「うっかり」は少ないのであるが、加齢とともに注意力が低下してくると、そうも言っていられなくなってくる。神経質が足りない、と言われないように気を付けたい。
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