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2019年12月25日 (水)

神経質礼賛 1698.ギャンブル依存症

 先日、読売新聞にギャンブル依存症の治療が保険適用となる見込みという記事があった。これはカジノを含む統合型リゾート(IR)を認めるにあたり、ギャンブル依存症が増加するという批判をかわすためである。すでに大阪や横浜などいくつかの都市がIR誘致に手を挙げている。

 以前、1153話に「酒封じの神」と題する記事を書いた。大阪・天王寺に近い一心寺の境内に徳川四天王・本多忠勝の次男、本多忠朝の墓があり、「酒封じの神」として信仰されている。忠朝は父譲りの勇猛果敢な武将で関ヶ原の戦いでは父とともに大活躍したが大坂冬の陣の戦いでは飲酒のために敗れ、家康から叱責された。夏の陣の天王寺・岡山の戦いでは汚名を挽回しようと最前線に立って戦うも討ち取られた。「忌むべきは酒なり。今後わが墓を詣でる者は必ず酒嫌いとなるべし」と言って亡くなったため「酒封じの神」とされ、断酒を誓う人たちが墓所の塀の内側壁面に願かけの「しゃもじ」を掛けて奉納してある。しかし、私が行った時によく見ると、酒断ちばかりでなく、「パチスロがやめられますように」「借金がなくなりますように」と書かれたものが目立った。女性が書いたものも意外にあった。ギャンブル依存は借金苦を招き、本人ばかりでなく家族も悲惨なことになる。

 ギャンブル依存症を保険で治療できるようにしたからカジノを作ってもいいだろう、というのはおかしな話である。金儲けができれば不幸になる人々が出てもいいという考え方にそもそも問題がある。子供の教育上もよろしくない。IRを推進している政治家たちはギャンブル関連業界から献金を受けているのではないかと勘繰っていたが、ついにIR担当副大臣だった国会議員がIR参入を目論む中国企業から不正な資金提供を受けていた疑いで逮捕された。IR誘致の影では魑魅魍魎どもが蠢いている。日本にカジノは要らない。

 小心で心配性の神経質はギャンブル依存症に陥るリスクは低いとは思うが、たまたまやってみて大当たりをしたのをきっかけにはまり込んでしまうことはあり得る。ギャンブルには近づかないのが一番である。

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