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2020年2月24日 (月)

神経質礼賛 1719.突破

 このところ入院森田療法を終えて退院する人が続いている。入院中に順調な経過を辿った人でも、退院前は強い不安に襲われるものである。特に、仕事を休んで入院していた場合、職場復帰前のプレッシャーは大きい。退院の前日や前々日は不安で何となくソワソワ落ち着かなくなり夜もよく眠れないということが起きやすい。しかし、ここが勝負所である。もう少し退院を延ばしてもらって完全な状態になってから復職しようか、とか、いっそのこと仕事を辞めてゆっくり次の仕事を探そうかなどという考えも浮かぶだろうが、逃げてはいけない。逃げれば逃げるほど不安は追いかけてきてますます怖くなるのだ。自信はなくても主治医が背中を押してくれたのだし職場も帰ってこいと言ってくれているのだから、とにかく突破するしかない。

 そのいいお手本が森田先生の治療を受けた山野井房一郎さんである。『神経質でよかった』(660話)という著書の中に、退院の時のエピソードが記されている。40日間の入院でまだ対人恐怖や書痙の症状は治っていないように思われた。会社を辞めて田舎に帰ろうとも考えたが、森田正馬先生に叱られて言われるがままにビクハラハラのまま出社したところ、苦手な重役の前でスラスラと思ったことが言え、書痙もしだいに良くなっていった。山野井さんは退院後も先生のもとで行われる形外会の世話役をして同じく神経症に苦しむ人たちを助けてきた。戦後に独学で公認会計士の試験に合格し、経理や会計の専門書を20冊著作して大活躍をされた。退却せず苦しいままに前進して突破すれば道は開けてくるのである。

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コメント

四分休符先生

 退却せず。  今も今までも多分これからもこの言葉はあ!来た!的を射る響きを持ちます。それが出来れば、それさえ出来ればと思いながら40年。

 あ~、イタイ言葉です。
 恐怖突入と同じく聞こえる言葉です。 あ~、イタイ....

yukimiya様

 コメントいただきありがとうございます。

 戦国武将の兜の前立にはしばしば勝ち虫・・・決して後ろには引かないトンボやムカデがあしらわれていました。神経質は本来は負けず嫌いなのですが、つい弱気になって引いてしまいチャンスを逃しがちです。「突破」「退却せず」は私にとっても痛い(笑)言葉です。

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