神経質礼賛 1729.桜えび
当地でも桜が開花し、駿府城公園は3分咲きとのことである。外堀の日当たりが良い場所に植えられている桜には満開近いものもある。今年は新型コロナ肺炎の影響で花見は自粛ムード。桜の季節に行われる静岡まつりの中止が決まった。5月の連休中に行われる浜松まつりまで中止となってしまった。例年ならば春休み・新入学前の華やいだ空気があふれる繁華街もちょっと元気がないように見える。そんな雰囲気を吹き飛ばすような明るいピンク色の電車が走っている。5年ほど前から導入され始め、順次レインボーカラーを揃えてきた静岡鉄道A3000形車両に今年はプリティピンクとフレッシュグリーンの新車が加わった。それぞれ静岡の名産品の桜えびと山葵(わさび)をイメージさせる色なのだそうだ。このピンク色の車両はとにかく目立つ。このところ誰もがひきこもり生活を余儀なくされて、沈みがちな空気を払拭してくれるといいなあと思う。
そういえば桜えびは食卓から遠くなった。桜えびは駿河湾でしか獲れないが、ここ2年ほど不漁で資源保護のため休漁となっているからだ。海流の変化が原因とも獲り過ぎが原因とも言われる。生桜えびは美しいピンク色で、静岡では生しらすとともに愛されてきた。これまた静岡の特産の山葵を添えて食べる。細くて長い触角が口の中でチクチクするのも御愛嬌だ。桜えびのかき揚げは香りがよく、とても人気が高い。干すと赤色になる干し桜えびは日持ちがするしお好み焼きに入れるとおいしい。かつては富士川河口の河原で天日干ししている風景もあった。干し桜えびもすっかり希少品となってしまった。また資源が回復することを望む。
コロナ問題のため、病院に入院している患者さんたちも面会制限や外出外泊自粛で私たち以上に不便を強いられている。特に女性患者さんたちは美容院に行けなくて困っている。早くコロナが収束して安心して外出できる日が戻ってきてほしいと切に願う。
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