神経質礼賛 1722.デマとパニック
昨日、たまたま液体洗剤を買いにドラッグストアへ行ってみると、入口に「マスクは完売しました。次の入荷は未定です」という看板が立っていた。普段ならばトイレットペーパーやティッシュペーパーが入口近くに高く積み上げられているのがなくなっていて、店内にもない。東京周辺ではさらに米や麺類も店舗からなくなっているという。当地ではまだそこまでひどいことになってはいない。
突然、独断で総理大臣が新型コロナ肺炎予防のため全国の小中高とも学校を休校するようにと言ったため、社会不安や混乱が起きている。幼稚園や保育園も同じ対応を取らざるを得ない。幼児を幼稚園・保育園に預けたり小学生を学童保育に預けながら働いておられる女性たちは困惑し、その職場も要員確保に苦労している。アメリカではCDC(アメリカ疾病予防管理センター)という感染症対策の専門組織があって、専門家がきちんとした見解を発信しているが、日本にはそうした組織はなく、医学に関しては全くの素人の政治家が記者会見をして、見てくれだけの「やってる感」「スピード感」を演出するために先のことは考えずにその場限りの出まかせを言うから混乱が起きやすい。現代は口コミよりもSNSなどを通じてデマが短時間に広範囲に流れてしまう。トイレットペーパーやティッシュペーパーが中国から入らなくなっているなどともっともらしい話を聞いてパニックになった人々が店に走って買おうとし、その話をSNSでさらに拡散させて悪循環になっていく。実はトイレットペーパーもティッシュペーパーも大部分が国産品であり、メーカー在庫も十分にあるのだ。学校が休みになって給食がないから、ある程度は米や麺類や冷凍食品の需要は増加するだろうが、これまたメーカーや問屋の在庫が十分にあるはずで、あわてて買いに走る必要はない。
神経質としてはそうしたデマに惑わされないことだ。そして、普段から用心のために災害対策も兼ねて日用必需品はある程度ストックしておくことが大切である。
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