神経質礼賛 1728.ただいま撤収準備中
今月末で長年勤務した病院を去ることになった。1年前には退職はまだ何年も先のことと思っていたが、諸般の事情のためやむを得ない。先月の中旬頃から外来の患者さんたちには担当医が交代することを告げ始めた。それとともに患者さんの要約を電子カルテに記録する作業に取り掛かる。ここ1年余りの間の電子カルテ導入後に初診となった患者さんは初診時に聴取した生活歴や家族歴や現病歴などが電子カルテに入っているからまだよいが、長く通院されている方の場合、紙カルテの情報が電子カルテに入っていない。そのままでは後任の先生が診察するのに苦労されるだろうし、患者さんにとっても適切な治療が行われず不利益を被る恐れがある。毎日空いた時間に少しずつ紙カルテを引っ張り出してきては、必要な情報を入力する作業を続けている。外来患者さんは軽く100人を超えている。昨年、今年、退職された先生から引き継いだばかりの方もいる。当初はやり切れるかどうか心配だったが、何とか終わりそうである。
自分のデスクや本棚にある大量の資料、文献、書籍、小物類も処分しなくてはならない。そのまま捨てられないものはシュレッダーにかけるから時間がかかる。そして、必要な物は毎日少しずつ家に持ち帰り、どうやら目途がついてきた。月が替わったら、指定医の勤務先変更の手続きや学会関係の勤務先変更連絡、御挨拶の葉書作成、いろいろとやることがある。神経質を発揮して落ちのないようにしたい。
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