神経質礼賛 1725.体温測定
2週間ほど前から出勤時に体温を測ってタイムレコーダー横の帳簿に記載するようになった。額に近づけてスイッチを押すと瞬時に測定できる赤外線体温計が置かれている。外来診察時もマスク着用。長年、精神科外来をやっていて、マスク着用の経験はなかった。内科や外科などの医師ならばマスク着用は当たり前だけれども、精神科の場合、話すのが主な仕事であるから、ちょっと違和感がある。しかし新型コロナ肺炎対策上やむをえない。外来の看護師さんも大忙し。外来患者さんの体温を測り、電子カルテに記録しなくてはならない。入院患者さんへの御家族の面会はなるべく控えていただいているが、やむを得ない事情のある場合には、受付で体温を測り、マスク着用の上で短時間の面会としている。出入りの業者さんたちも受付で体温チェックを受ける。
勤務先だけでなく、どこの医療機関も感染防御にピリピリしている。一昨日に母が病院を退院した時にも、玄関には机でバリケードが築かれており、受付カウンターで体温チェックを受けてやっと待合室に入れた。病棟には入れず長時間待合室で待機し、歩行車につかまって出て来た母と再会した。この病院では3週間前から面会禁止となっていた。大雨の中、母を連れて帰るとすぐに、包括の担当者・ケアマネージャーさんとの打ち合わせだ。母は嫌がっていたが、週1回入浴付のデイサービスを利用していくこととなった。介護サービスも新型コロナ対策で大変だと聞く。
新型コロナ陽性の人が必ずしも発熱しているとは限らない。不顕性感染もあるらしく、感染の自覚がないまま他の人たちと接触して感染させてしまうケースもあるようだ。とはいえ、他に簡便なチェック法がないし、インフルエンザ対策も兼ねて体温測定は必要だろう。もっとも、人によって平熱は異なるし、体温計も測定誤差がある。その辺も考慮した上で判定する必要がある。早く、インフルエンザ用同様の安価で迅速判定できる検査キットが開発されて欲しい。
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