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2020年3月15日 (日)

神経質礼賛 1726.大福中

 今月一杯、森田療法の集団療法は私の担当であり、ミーティングの後には『神経質でよかった』(白揚社 山野井房一郎著)を引き続き輪読している。患者さん、スタッフ、私が順番に音読していく(1685・1710話)。日常生活の中での神経質の生かし方に感心し、神経質ゆえの失敗も「自分もそうだなあ」「それってありがちだよなあ」と共感できる。以前にも書いたように、時々読みがわからない漢字が出てきて慌てることになる。恥ずかしいが、後で調べて次回の輪読会で説明している。今回は「大福中」。読みと意味がおわかりになりますか?お菓子の大福ではありませんよ。

 今では全く聞かない言葉である。江戸時代の井原西鶴の「日本永代蔵」の中で使われており、明治から昭和初期までの文豪たち・・・芥川龍之介や幸田露伴、北原白秋らも用いていたようだ。正しい読みはそのまま音読みの「だいふくちゅう」でよい。大福中だ、大福中な○○、というように形容動詞として使われ、意味は、度量の大きいこと、ふとっぱらということである。

 神経質人間の場合は小心で心配性であるから、たとえ酔っていても友人たちとの飲み会の清算もきっちり割り勘にし、「いいからいいから」と奢ってしまうことはまずない。反対語として「小福中」という造語をしたくなる。しかし、人の役に立ちたいという気持ちも強いから、ケチケチしているようでもよく考えて、出す時には出すのが神経質である。森田正馬先生の場合は普段節約していても郷里の小学校に講堂や遊具や書籍などを寄贈し、慈恵医大には奨学金の資金を寄付されていた。それとは全く比べ物にはならないが、私も神経症関係のNPO法人には毎年寄付しているし、同窓会やOB会の寄付はよくする方である。大福中でなくともよい。

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