神経質礼賛 1740.掛川城
昨夜は精神科救急当直だった。今日は祝日なので、朝で仕事明けである。送迎車がなくタクシーを呼ぶところながら天気も良いので、駅まで歩くことにした。少し大回りになるけれども、旧東海道を東に歩き、途中から逆川沿いの道に入り、掛川城天守を見ながら掛川西高校の南側を通る。実に良い環境に恵まれた高校である。普段ならば運動部の生徒さんたちが練習していそうだけれども、新型コロナ対策のため生徒さんの姿はない。掛川城も今は見学中止になっていて、中には入れないので、天守を見上げて写真を撮る。この天守は平成の再建で、木造である。子供が小さい頃に連れてきたことがある。掛川城は元は今川氏の家臣・朝比奈氏の城で、今川氏の衰退後は家康の重臣が支配し、家康の関東移封後は秀吉の家臣・山内一豊が入り、城の拡張整備を行った。一豊は関ケ原の戦いの戦功により土佐一国の主に出世している。城近くの観光施設や食事処などは休業中で人もほとんど歩いていなかった。どの店も「5月6日まで営業を自粛します」の張り紙がある。
駅構内の「これっしか処」の前を通ると、地場産の大きな白菜が目に付いたので、バラの花束と一緒に購入。合わせて五百円也。ワンコインだ。それを手に帰りの電車に乗る。同じ車両の乗客は私の他は一人しかいなかった。作業服を着たスキンヘッドの中年男性で朝だというのにトリスハイボール缶を手にして独語している。「こんなはずじゃなかったのになあ!」などと大声を上げている。車掌さんが何度か前を通っていく。やれやれ、今日は変な客ばかりだなあ、酔っ払いはいるし、白菜とバラを持った妙な奴もいるし、と内心思ったことだろう。帰宅してからは全く外出せず、長く伸びた木の枝を切る作業をして過ごした。日々是好日である。
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