神経質礼賛 1733.トナラー
空いている新幹線に一人で乗る時は、二人席の窓側に座る方が多い。私もそうである。ところが、まだまだ席は空いているのになぜか私の横の席にわざわざ座ってくる人がいる。これはあまり気持ちのいいものではない。特にコロナ問題が深刻な昨今、人との距離は離したい。若い女性が座っていると横に座りたがる男性はいるかもしれないが、私のように加齢臭を発散していそうな初老の人間の横にどうしてわざわざ座らなければならないのだろうと不思議に思う。そこがその人の定位置だからだろうか。それとも私がもうすぐ降りることを知っていて選んだのだろうか。商売柄、妄想対象になっているのではないかという心配までしてしまう。今は対策として、空いている時には横の席には荷物を置いておき、混んできたら荷物を膝やテーブルの上に乗せて席を空けるようにしている。
商業施設などの広い男子トイレでも、いっぱい場所はあるのになぜか後から来て私の隣を利用する人がいる。私も含めて対人恐怖の心性を持った人間にとっては嫌な場面である。もはや途中で場所を替えることはできず、気持ちが悪い。仕方なく、そそくさと用を足して立ち去る。
広い駐車場では、なるべく車を離して駐車したい。横にピッタリ付けられると出入りが不便だし、ドアをぶつけられて車を傷つけられる心配がある。けれども、後から来てすぐ横に駐車する車がある。これも嫌なものである。もっと広々したところに駐車すればいいものをと思ってしまう。
週刊誌をパラパラ見ていたら、このような人をトナラーと呼ぶらしい。そういう行動を取る理由はいろいろ考えられるが、結局は人との距離感覚が気にならない人なのではないか。神経質人間は他人との距離を置きたくなる。だから、トナラーとなって人に嫌な思いをさせることはないだろう。
« 神経質礼賛 1732.桜吹雪 | トップページ | 神経質礼賛 1734.月桂樹の花 »
外食でもあります!空席いっぱいあるのに、わざわざ隣に座る人・・・図書館で、わざわざ隣に座る人・・・私も本当に疑問に思っていました。疑問に思っているのが私だけではないと知って安心しました。私は、機嫌が悪いときは、あからさまに席を移動します。(機嫌が悪くないときは、席を移動すると、隣に座った人がどう思うか気になって我慢します)
投稿: | 2020年4月 6日 (月) 09時06分
コメントいただきありがとうございます。
私も虫の居所が悪いと黙って席を移ることがあります。いくらでも空席があるのに見知らぬ人間が自分のすぐ横に座ってくるのは不快なので避けられたら避けます。それでいて、そのことをどう思われるか気にするのは私も同じで、小心者の神経質ならではです(笑)。
投稿: 四分休符 | 2020年4月12日 (日) 09時17分
トナラーとは言い得て妙ですね、笑
むかし銭湯に通っていた時、空いている時間なのに
隣に来るのがいて不快千万でした。
最近では自転車を停めるときにくっつける輩に
カッっときますです(⌒‐⌒)ノ
投稿: たらふく | 2020年4月12日 (日) 23時15分
たらふく 様
銭湯、懐かしいですね。私も東京での学生時代に三畳一間のボロアパートから下駄を履いて週3-4回銭湯に行ったものです。早い時間ならばすいているし、湯もきれいだろうと思って夕方の5時過ぎ位に行くんですけど、体を洗っているとすぐ隣に座ってくる人がいて、気になったものです(笑)。やはり神経質としては人との距離は保ちたいものです。
投稿: 四分休符 | 2020年4月13日 (月) 07時37分