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2020年5月 6日 (水)

神経質礼賛 1743.eラーニング

 この連休中にやっておこうと思っていたことがある。精神科専門医の5年に一度の更新の際に学会発表や講演会参加などで規定の単位を取っておかなくてはならない。今度からは内科や外科など他の専門医と共通の必修単位を最低3単位取らなくてはならなくなった。その単位を取るための講習会は地方ではなかなかやってくれなくて困っていた。今年の初めに珍しく静岡でも県と医師会による講習会があったけれども、私はあいにく当直のため参加できなかった。これをクリアする別の方法としては、精神神経学会ホームページにあるeラーニングの共通講習の講演を視聴してそれについての問題を全問正解したらクレジットカードで料金を払って単位が認められる、というものである。期限はまだ3年近くあるけれども、家にいる時間が長い連休中に何とか片付けようと思っていたのだ。

 共通講習の最初はまず「医療倫理」である。講演の内容は利益相反(COI)について具体的な事例について考えていくもので興味深かった。製薬会社から多額の講演料や原稿料をもらっている大学教授や有力医師たちがその製薬会社の製品に忖度したガイドラインを作ったり、結果的に宣伝するような学会発表や講演を行ったりすることが問題となっている昨今、重要な話である。レポート用紙に講演内容をメモしながら見ていたら、50分があっという間に過ぎた。そして問題が提示される。講演を聞いていれば正解できる問題ばかり。回答すると正答が表示される。よし、5問全問正解だ。あれっ。5問中4問正解と表示されてしまう。再回答は可能なので、もう一度やると一部の問題は入れ替わっていた。それでも全問正解できた・・・はずなのに5問中3問正解と表示されてしまう。一体何なんだ!と怒りを覚えながらも気を取り直して5回6回と回答するが、なぜか全問正解にならない。7回か8回目でようやく全問正解と表示され、クリアできた。何度もやらせて記憶を定着させるため、わざとそういうシステムにしてあるのか。それとも単なるシステムの欠陥なのだろうか。ともかくクレジットカード情報を入力して支払を済ませる。

 一日一つずつやっつけようと思っていたが、やり始めると止まらないのが神経質である。次の「医療安全」にとりかかる。これは講演が12分ほどのところでフリーズしてしまった。やむなくまた最初から始める。途中から音声が途切れてバッファリング中の表示が出る。だんだんスライド画面と音声とのずれがひどくなっていった。医療事故を防ぐための話であり、昨今はちょっとしたインシデントも報告するようにはなっているが、どれも反省文みたいなものになってしまい、それでは意味がない。そして「犯人さがし」もよくない。もっと広く報告できるようにして多くのデータから分析してその情報をスタッフで共有することが大切だという。この講演に関する問題もやはり全問正答しても5問中3問正解などと表示されてしまう。毎度全問正解しているのに認めてもらえず、かれこれ十回ほどやり直してやっと通った。

 昼過ぎに母のところに初めてヘルパーさんが来てくれて入浴介助をしてくれることになっていたので、立ち合いに行き、その後バスタオル類を洗濯する。仕事の目先を変えればさほど疲れは感じない。帰宅してから最後の共通講習「感染対策」にとりかかる。抗菌薬をいかに有効に安全に使い分けていくかという話で、とてもためになる話だった。これは一回で全問正解として通ったのでかえって拍子抜けした。

 学会総会が新型コロナのため開けない状況になっているので、こうしたeラーニングの利用は避けては通れない。神経質は初物には身構えてしまうけれどもやってみればどうということもなかった。とにかく手を付けてみることだ。

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コメント

四分休符先生 

 お医者さんでも今の時代は大変なのですね。一度国家試験を通ってお医者さんになったら、違反でもしない限り半永久的国家資格なのかと思っていました。たとえ更新があったとしても事務手続きで済むのかと思っていました。

 eーラーニングはフィギュアスケートの羽生選手がその学生である事から知りました。彼はカナダで選手生活をしながら、早稲田の学生でいられるのはeーラーニングを選択しているからなのですね。

 それが特別でなくなったのは今回のコロナ禍ゆえ。IT技術の発展でこうした事もあちこちで成されるようになった。ならざるを得なくなったという方が正しいのかもしれません。
 先達て、音楽祭をこうした形でネット配信していました。ピアノ伴奏にヴァイオリンです。タイムラグがありそうなのに、とヒヤヒヤしましたが、ぴったりと息が合ったベートーヴェン・スプリングソナタ。
 どこもかしこもe、e、e。 私個人はWEB講座(ピアノ)をお断りしましたが、試験となりますと、お断りも何も言えません。
 課題を残す事態なのでした。今後、大きく世の在り方が変わってくるのでしょう、ね。

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。

 仰るようになんでもかんでもe、e、eですけどeが「いい」とは限りませんね。ただ、新型コロナ対策に迫られている昨今の状況ではそういった手法を生活に取り入れていかざるを得ないと思います。今朝のニュースでは居酒屋や寿司屋さんが宅配と電子会議を組み合わせてあたかも店に行っているような感覚でおしゃべりしながら自宅で楽しめるようなことを始めているそうです。学校も休み続きというわけにいかないでしょうから、これからはe小学校、e中学校、e高校にしていく流れになっていきそうな気がします。そうなると家庭環境によって子供の教育に大きな差が出てしまいそうです。
 誰しもが切望しているのは早く元の生活に帰りたいということですね。

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