神経質礼賛 1745.マスクは余っている?
3か月前にマスク不足の話を書いた(1712話)。御存知のようにドラッグストアやホームセンターからマスクが姿を消し、朝一番開店前には入荷待ちの人が行列を作るという状況が続いていた。現在勤務先の病院で医師に配布される紙マスクは在庫が減ってきたため一人週2枚になっている。布マスクを自作する動きも出てきた。外来通院中の女性患者さんの中にはとてもきれいな花柄模様の布マスクをしている人がいて、聞いてみると、自分で作ったものだが評判がいいので友人・知人に販売もしているという。なければないなりに工夫するものである。
ところが、連休中にいつものホームセンターに買物に行ったら紙マスクが出ていた。一家族5箱以内でお願いします、と書かれている。C国製で値段は一箱5枚入り350円ほどとやや高価である。一応家族用の予備を4箱買っておいたが、さほど売場に人々が殺到する感じはなく、時間が経っても結構売れ残っていた。東京のアメ横では、あちこちの飲食店の店頭でマスクを販売して問題になっていると新聞に写真入りの記事があった。仕事帰りに新静岡セノバの通路を通ったら休業中の東急ハンズが出店でマスクを販売していた。
新型コロナの発祥地C国では自国内の感染が収まってきたので、大量生産して余ったマスクを世界中に売って一儲けということなのだろう。それに日本国内でもマスクの増産を続けているから、そろそろ出回って来る頃である。今まで買い占めて値上がりを待っていた連中も、そろそろ売りさばかないと大損するので手放し始めたのだろう。マスク不足騒動もそろそろ収まってきそうだ。
トイレットペーパー不足のパニック同様、人々が買いに殺到すれば、値上がり待ちの買い占めや売り惜しみを誘発する。それがますます品薄を呼び、悪循環になる。そのうち供給が過多になって店頭に出回り価格が下がる、というお馴染みのパターンである。もっとも、ウイルスは突然変異するものだから、今後さらに危険な超新型コロナが流行する可能性も否定はできない。神経質としては、普段からある程度の備蓄をしておいて、いざという時に慌てて買いに走らないようにしたい。
新たな感染者が出ていない多くの県では今日にも緊急事態宣言が解除される見込みとのことだ。我が家には国民一人に2枚ずつ配布の「ア〇のマスク」はまだ送られて来ていないし、職場でもマスクが届いたという話は聞かない。多額の税金を無駄に費やして、やってる「感」を出すがための演技。これこそ事実を離れた「はからいごと」に過ぎない。
« 神経質礼賛 1744.塵土不驚幽夢 | トップページ | 神経質礼賛 1746.オリーブの花 »
コメント