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2020年6月18日 (木)

神経質礼賛 1757.自己中心からの解放

 勤務先が変わっても、大変ありがたいことに、生活の発見会から毎月「生活の発見」誌を送っていただいている。その中の名文発掘プロジェクトのコーナーは最近の4月・5月・6月号とスーパーお宝名文と言えるものが続いている。昭和49年(1974年)の新春懇談会から山野井房一郎さん(660-662話)の講演が5月号と6月号に、その話を受けて続く高良武久先生の講演が4月号に掲載されている。山野井さんの講演は森田先生のところでの入院体験を元にした話で、高良先生の講演は「自己中心からの解放」という題である。

 高良先生は、神経質の場合、自己中心とは言っても人に迷惑をかけても自分の利益をはかるような積極的な利己主義とは異なり、消極的に自分を守ることに懸命になっているような自己中心であると説いておられる。そして、何でも自分のことに関連付けして、悪い方に解釈するとともに、自分だけが欠陥を持っていると思い込んで症状を作り上げてしまう。それでは、どうすれば自己中心から解放されるかと言うと、外界のものごとにどんどん飛び込んでいって、自分の気持ちはさておき、外界の物事をよく世話していく・処理していく、そういうことに重点を置くような生活態度になれば、自然に症状は消えていく。逆に症状と真っ向から取り組んで早くこれを治そう治そうと懸命になればなるほど深みにはまり込んでしまう。生活全体をよくしていくのが自己中心から解放される道だとしておられる。

 対人恐怖や強迫観念に悩まされた私自身も若い頃は自意識過剰で消極的な自己中心が目立っていたと思う。今でも時々そうしたものがふっと頭をもたげることもあるけれども、それはともかくできることをやっていく、そして人の役に立つように行動しているといつしか自然と消えているのである。

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