神経質礼賛 1752.再放送
新型コロナの影響で野球、大相撲、サッカーなどのスポーツの試合が行われなくなり、TVでは過去の試合の再放送を流している。将棋も対戦ができなくなり、有名棋士たちの名勝負の再現が繰り返されている。美術番組も美術館が閉館してしまっていて、新たな取材ができず、過去に収録したものを再構成して流している。クラシック音楽の世界も演奏会が開けないため、過去の演奏を編集して流したり、大勢の演奏家たちがネット経由で合奏する試みが流されたりしている。酒場番組は「今日はお家呑み」と称して各地からのお取り寄せの名品を酒のアテにして飲む番組と化している。先週の「にっぽん!歴史鑑定」を見たら、一昨年に私が少しばかり出演した番組(1514・1515・1516話)の再放送だったので笑ってしまった。大河ドラマや朝ドラも収録した部分が底をつき、いよいよ今月の終わりあたりでストップしてしまうというかつてない事態に陥っている。
再放送の中には何度見てもいいものもあるし、知らなかったが改めて見てよかったと思うものもあるが、これだけ再放送が繰り返し流されていると食傷気味である。ビデオに録って見たら再放送でガッカリ、ということにならないように、注意して録画予約しているこの頃である。放送する側もただ穴埋めに再放送するのではなく、その局が誇れるような貴重なお宝映像を発掘して紹介したり、再構成に創意工夫をこらしたりしてほしいものである。
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