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2020年7月16日 (木)

神経質礼賛 1765.電話魔

 外来患者さんで頻繁に電話をかけてくる電話魔のような人がいる。薬の副作用が出たとか、症状が急激に悪くなったとかで相談したくてかけてくるのは仕方がないが、不安耐性が低く依存的な人が「眠れない」「不安だ」といってかけてくる場合が多い。忙しい時にかかってきて時間をとられる。以前勤務していた病院でもそういう「常連さん」は何人かいたが、病院を替わってもやはりそういう人はいるもので、前任の先生から引き継いでいる。不安抑うつ状態ということで長年通院している方で、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、鎮静目的の抗精神病薬が多量に処方されていて、2週間に1回通院してくる人なのだが、週に2、3回は必ず電話がかかってくる。一人暮らしは何とかできていて軽作業にも行けている人だ。回答は自然と森田療法的対応になる。

「頓服を飲んでも不安がなくならない」→時間が経てば自然に収まって来るので待つこと。薬は決められた量を服用し、頓服も飲み過ぎないように。不安を完全にゼロにすることはできないので、多少の不安はあっても行動すること。「不安で外へ出れない」→不安から逃げようとすればますます不安は強くなる。不安であっても買物など必要な外出はするように。「睡眠薬を飲んでいても5,6時間しか眠れない」→それだけ眠れれば十分。家のことも仕事もできているのだからそれでよい。「初盆で人が来るから心配。点滴をやってほしい」・・・よく聞けば7月のお盆ではなく8月の旧盆の心配とのこと→先の心配をしてもキリがない。今できることをやっていくこと。今日点滴をしても役に立たない。といった具合である。

 医師だけでなく、訪問看護師さんやケースワーカーさんもこの種の電話に困っている場合がある。本人の訴えを傾聴することは大切だけれども、神経症的な訴えに対しては森田療法的アプローチも有効な場合が少なくないように思う。

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