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2020年9月 6日 (日)

神経質礼賛 1782.体がえらい

 今の勤務先は静岡県の西部地区の中では中部地区に近い所にある。中東遠という言い方もある地区である。だから患者さんや職員さんたちの言葉は浜松弁に近く、語尾に「だにー」を付けて話す人がいるし、「西」「東」も先頭の「に」と「ひ」に強いアクセントが付く。一方で、県中部で昔使われていた「〇〇だけーが」(〇〇だけれども)という言い方も時々耳にする。

 診察室でよく聞く言葉は「体がえらい」(「え」にアクセント)という表現である。これは私が子供の頃、年配者が使っていた表現だけれども、今の病院では比較的若い人までそう言っている。苦しい、痛い、つらい、だるい、といった意味合いだ。関西地区で使われる「しんどい」と同様かと思う。私はてっきり方言だと思っていたけれども、辞書を引くと、江戸時代にはすでに使われていた表現であり、全国的に使われているらしい。ネット上のある調査によれば、使用頻度では「えらい」が「しんどい」を上回っていて、北海道・東北・北関東では「こわい」という表現もあるということだ。

 「体がえらい」と訴える人への対応はその人の状況による。うつ状態で食欲が落ちて体重減少もあるような人に対しては薬を調整して無理をせずしっかり休養することを勧める。しかし、神経症圏の人に対してはやはり森田療法的アプローチである。「だるいけれど、つらいけれど、できることを探してやってみましょうよ。何かできそうなことはありませんか」と話している。「使わなければ錆びる」(496話)。しばらく使っていないと筋力はすぐに衰えてしまい、いざ動かそうとすると痛い、だるいということになってくるのだ。新型コロナの影響で体を動かさないでいるうちに調子が悪くなってしまった人も少なくない。体はえらいけれど、ボツボツ動かしていくうちに徐々に体力も回復してくるし、気分も後からついてくるものである。まずは、やってみよう。

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