神経質礼賛 1787.神経症学生さんたちのウイズコロナ
新型コロナの第2波が収まりつつある状況で、社会生活が広がり始めている。この連休は旅行や帰省で新幹線や飛行機に客が戻ってきている。観光地や商業施設も賑わいを取り戻してきている。油断して感染爆発が起きないように注意しながら、少しずつ以前の暮らしの楽しみが戻ってくることを期待しよう。
この春大学に入学した学生さんたちは今まで学内に入れず自宅やアパートでオンライン講義を受けていたが、ようやく学内に入って講義を受けられるようになる。喜ばしい反面、神経症を抱えた学生さんにとっては試練の時かもしれない。対人恐怖の学生さんはオンライン講義のおかげで直接人と接して緊張することが少なかった。これからは語学の授業を中心に緊張する場面と遭遇することになる。半年間ひきこもり同然の生活だったのが、学友たちと一緒に食事をしたり会話をしたりする生活になるので一気に生活環境が変わってくる。不安神経症、パニック障害の学生さんは電車やバスでの通学が心配になるだろう。不潔恐怖で手洗強迫のある人は、手洗いうがいの励行という新型コロナ対策が「錦の御旗」となって、自我親和的にますます手洗いや消毒が激しくなっていることと思われる。自宅ではいくらでも手洗いができたけれども外ではそうはいかない。そして、自分も感染してはいないかと心配になることが増えるだろう。不完全に思われても時間を見て手洗いは切り上げて次の行動に移っていくことが必要である。半年間のブランクの後で大変だと思うが、恐怖突入(212話)である。逃げれば逃げるほど不安は大きくなって襲い掛かってくるのだ。ビクビクハラハラのまま必要なことをやっていってほしい。そうすれば道は開けてくる。
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