神経質礼賛 1801.鎖入り布団による不眠改善効果
医療サイトのニュースに面白い記事があった。スウェーデンでの研究結果で、金属製の鎖を入れて、重みと体へのフィット感を高めた6-8kgの掛布団を使用すると、高い不眠改善効果が得られたというものである。うつ病、双極性障害、ADHD、全般性不安障害を有する120人にこの布団を使用してもらい、4週間、さらには1年のフォローアップ調査をしたところ、1年後には92%に不眠の改善が認められたという。
どんな布団か興味が湧いて、つい調べてしまった。ラーゴム・ジャパン(株)で販売やレンタルしているチェーンブランケットという商品で価格は10万円程度なので、気楽に買ってみようというものではないが、スウェーデンやデンマークでは公的保険の適用となっているという。
冬場になると布団が重くなって気持ちよく寝られる、逆に夏場にタオルケット一枚だと何となく心もとなくて寝にくいというというのは体感的に理解できる。何も高価な布団を買う必要はないが、布団やベッドパッドや枕などの寝具を快適なものに工夫してみるのもよいかもしれない。不眠即睡眠薬ではなく、こうした生活上の工夫もありなのではないだろうか。朝はなるべく日の光を浴び、夕方から夜はカフェインやタバコを控え、寝る前はTV・パソコン・スマホなどの画面を見るのは避け、寝酒はしないようにする、風呂はぬるめにする、などの一般的な睡眠衛生は実践して損はない。そうした上で、「眠りは与えられただけとる」。眠れた、眠れなかった、にはあまりこだわらず、日中の活動を重視していくようにすれば不眠は自然に改善していくのである(60・345・477・527・1538話)。
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