神経質礼賛 1815.足元灯
88歳の義父が施設に入って二晩目にさっそくトイレで転倒して頭部切傷。救急当番病院に連れて行ってもらって6針縫合となったそうだ。翌朝、施設から電話があって妻が様子を見にいったら元気そうで、念のため、また後日受診するとのことだった。1年半同居している間、義父が夜中や明け方にトイレに行く際に何かあったらどうしようと心配していて私も目を覚まして耳を澄ませていたが幸い何もなかった。暗くなると点灯する足元灯をベッド近くのコンセントに差し込んでおいたし、部屋を出た所には階段の足元灯があってすぐ横がトイレだ。そして狭い家なので仮によろめいても壁に手が届くから、何とか家の中ではトラブルなしで済んでいたのだ。施設の居室は広めのワンルームマンション風である。今までベッドの右側が壁だったのが、今度は左側が壁だから夜中に目が覚めた時に感覚が違ったということもあるかもしれない。とにかく今まで使っていた足元灯を施設に持っていこう、ということになった。
以前の勤務先の病院の当直室はベッドの右側が壁、自宅のベッドは左側が壁だった。月に8-10回当直していたから、病棟からのコールの電話が鳴ったような気がして跳ね起きたら自宅だったということがあった。夜中にふと目を覚ますと自宅なのか当直中なのか一瞬わからなくなって、壁側に降りようとしたこともたびたびあった。今の勤務先では当直は月2回の精神科救急当直だけになったし、自宅の寝室には足元灯を付けたので、そういうことはなくなった。「転ばぬ先の杖」は神経質の得意技である。
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