神経質礼賛 1813.元気をもらえる絵画
ローカルニュースで掛川駅構内の「これっしか処ギャラリー」に統合失調症闘病中の方が描かれた絵画が展示されていると知った。短い時間、テレビ画面に紹介された作品を見て、とても温かみのある感じがして、見に行ってみたいと思った。ところが、仕事帰りに行ってみるといつもシャッターが半分降りていて入れない。ここは午後5時に閉まってしまうのだった。せめてあと30分開けてくれていたらいいのに残念だ。
そう思っていたら、静岡駅北口地下イベントスペースに障害者の方々が描いた絵画が数枚展示されていた。こちらは朝から晩まで自由に見ることができる。おりしも12月3日から9日は障害者週間ということで、県内あちこちに障害者の方々の作品が展示されているということだ。ちょうど通りがかりに目に留まったのは「森の住人」という作品。森の動物や木々や花たちが賑やかに描かれている。そして「かえる」という作品に目が行く。赤・黄・緑・青など自由な配色のかえるなどの水中動物たちが動き回っている。見ていると理屈抜きで楽しくなってくる。まさに元気をもらえる絵画である。どちらも菊川市内にある障害者施設で暮らしている方が描かれたものだ。新型コロナのために息が詰まるような生活をしている人々にとって、ほっとできるありがたい絵画である。特に、「かくあるべし」に翻弄されやすい私たち神経質人間は、こういう「純な心」の自由な発想で描かれた絵画を観て、カチコチになっている頭の中身をマッサージするのもよさそうである。
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