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2021年1月21日 (木)

神経質礼賛 1827.マイナス(ネガティブ)思考も必要

 私たち神経質人間は物事を悪い方へ悪い方へ考えがちである。もしこうなったらどうしよう、ああなったらどうしよう、と心配する取越苦労が体にしみ込んでいる。心理カウンセラーさんに相談したら、きっと「マイナス(ネガティブ)思考は損だから、もっとプラス(ポジティブ)思考で考えてみましょうよ」という言葉が返ってくるに違いない。私自身も患者さんについ、そのように言ってしまうことがある。しかし、本当にマイナス思考はいけないのだろうか。ともすれば、プラス思考であるべきだ、という「かくあるべし」にとらわれ過ぎているのではないだろうかと思うことがある。

 昨日、アメリカ合衆国の大統領にバイデン氏が就任した。立つ鳥跡を濁さずの正反対、前大統領のトランプ氏は最後まで選挙での負けを認めず自分が勝っていると主張し続けた。バイデン氏の大統領就任式を欠席するばかりでなく、ツイッターを用いて支持者を扇動して前代未聞の議会乱入事件で死傷者を出した。「アメリカ・ファースト」と言いながら実際は自分と自分の親族の利益を徹底的に追求した「トランプ・ファースト」だったことに支持者たちは気付かずに騙され続けてきた。新型コロナを軽視してマスクを着用しないことを勧め、自分自身が新型コロナ肺炎にかかり、周囲にも感染させた。トランプ氏が大統領でなかったらアメリカの新型コロナ死者は何万人も減ったかもしれない。反省心は完璧に欠如しており、自分の間違いは一切認めず、すべて相手のせいにする強弁を繰り返してきた。この人こそプラス思考の権化ではないだろうか。強大な大統領の権限とカネの力があったから、それで済まされてきたが、普通ならば身の破滅を招くところである。

 本来はプラス思考とマイナス思考のバランスが適度に取れているのがベストなはずである。一度しかない人生だから、安全によりよく生きていくためには失敗を恐れ、それを防いでいくことが大切であり、そのためにはマイナス思考も必要なのである。プラス思考だけで無謀な行動を重ねたらいくら命があっても足りないだろう。特に事実を無視した独りよがりのプラス思考は危険である。マイナス思考を含めて熟慮した上で行動した時、神経質が最大限生きてくる。その好例が、徳川家康(209話)であり、松下幸之助(211・1670話)であり、出光佐三(689話)であり、安藤百福(720話)である。そして私財を投じてメンタルヘルス岡本記念財団を創立され、森田療法の普及に貢献された、岡本常男さん(37・871話)を忘れてはいけない。

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