神経質礼賛 1832.ムーミン展
静岡県立美術館で開催されているムーミン展を見に行く。全国各地を巡回して静岡が最後だということだ。平日の公休日に行ったので、来館者は少なかった。30代から50代位の夫婦連れらしい人たちが目立つ。館内併設のレストラン・喫茶店は閉鎖されているし、会場の職員さんやボランティアの数も少なくひっそりした感じだ。
ムーミンの絵本の挿絵と原画が数多く展示されていた。また、作者のトーベ・ヤンソンの写真も紹介されていた。ムーミン以外に第二次世界大戦前後の少年少女向け雑誌の挿絵もあって面白かった。そして、最後のコーナーでは浮世絵や北斎漫画と比較する展示があった。ムーミンの挿絵が安藤広重の浮世絵と同じ構図だったりするのだ。浮世絵や北斎漫画はゴッホなどの画家に大きな影響を与えたことはよく知られているが、まさかムーミンにも影響を与えていたというのは意外だった。
日本ではアニメ化され、カルピスまんが劇場で放送されて人気を博した。私が中学・高校生の頃、女子の間では人気があったように思う。今回の展示では日本のアニメについての言及はなかったように思う。日本のアニメ版は原作者の意図に反した部分が多くクレームがついて、あくまでも日本限定版ということで、再放送もされていないそうである。
会場を出ると、ミュージアムショップが普段よりも拡大されて、衣類・雑貨・菓子・コーヒー・紅茶などのムーミングッズが販売されていた。かわいらしいが、ちょっと値段がお高い。私よりも30分以上遅れて会場を出てきた妻がまたここで捕まって、私は待ちぼうけである。何とも仕方がない。ショップの通路横に並んだ椅子に座って待つ。
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