神経質礼賛 1835.あれ?どこいった?
「あれ、どこへ置いたかな?」とか「ここへ何しにきたんだったかな?」と思うことが時々起きる。自分が辿った所を探すと物は出てくるし、元いた場所に戻ると何をしに行ったのかを思い出す。年齢とともに物忘れは増えていく。それを自覚しているうちはまだいいが、自分でも分からなくなったらいよいよ認知症デビューである。いずれはそうなるにせよ、少しでも遅咲きデビューにしたいものだ。
今週の当直明けの朝、朝食を摂り検食簿に記入、体温を測って記入、歯磨きなどを済ませて、さて病棟へ行こうかという時に院内連絡用のPHSが見当たらないことに気が付いた。これはまずい。朝起きてからの行動を思い起こして医局の中、当直室、トイレなどを探してみるが見つからない。そうだ、固定の内線電話から呼び出してみよう、ということを思いつく。この前、家で妻のスマホがどこへいったかわからない、という時にこの方法を使っている。自分の内線番号は覚えていないので、一覧表を探し出してその番号にかける。近くで呼び出し音がするが、なかなか場所がわからない。ようやくソファのクッションとクッションの間に落ち込んでいるのが見つかった。探しても簡単に見つからないわけである。朝食を食べる際、ソファに座ったり立ったりした時に、いつも手帳と一緒に入れている白衣の腰部分の左ポケットからこぼれ落ちたのだろう。普通の椅子に座った時に落ちることはないが、ソファのような低くて深い椅子に座ったり、何かの都合でしゃがみこんだりするとポケットの入口の方が低くなって落ちやすい。これがPHSだったから呼び出し音で発見できたけれども鍵だったら完全にアウトである。こんなことも起きるのだと思って注意することと、なくした時に見つけやすい工夫をしておくことが必要だと思う。神経質ゆえ、PHSや鍵や手帳を落としていないか確認行為がつい出てしまいそうである。
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