神経質礼賛 1841.デコポン(不知火)
昨日は風が弱く穏やかな日和だったので、カメラを手にして駿府城公園へ散歩に行った。毎年、一番早く咲く外堀南東側の桜の木の枝を見たが、つぼみはごく小さな茶色のもので、まだまだである。公園内に入るとピンク色の花が咲いている木を見つけたので近くに行って見たら河津桜だった。本場の河津から移植されたものが数本ある。若い夫婦が小学生位の男の子を連れて来ていて満開の桜の下でいろいろポーズを変えて写真を撮っている。いい記念写真になるだろう。邪魔にならないように横から1枚だけ撮って立ち去る。思わぬ花見ができたので、和菓子屋さんに寄って、桜餅(1251話)をおやつに買っていく。
家に戻る途中、街中の無人販売所をのぞいてみると、デコポンが並んでいた。一袋3個入り200円。スーパーの店頭で見かける熊本産の立派なデコポンに比べてしまうと小ぶりのB級品だけれども、この値段ならば気軽に食べられてよい。この無人販売所は市内のミカン農家が持ってきて販売している所で、秋から年明けにかけて普通のミカン、その後はポンカン、さらに清見、ネーブルオレンジそしてデコポンと切り替わっていき、春から夏にかけてはスルガエレガントという夏みかんが並ぶ。デコポンという名前はとてもユーモラスだ。本来の品種名は不知火(しらぬい)と言い、熊本産で糖度が高いものをデコポンという登録商標名で呼ぶらしい。不知火は清見とポンカンを掛け合わせたもので、へたの部分が突出した独特の形をしていて一目でわかる。デコポンが登場するともう春本番である。
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