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2021年3月 7日 (日)

神経質礼賛 1843.筋肉注射の方法

 TVのニュースを見ていると、海外で新型コロナワクチンを接種している映像がよく出る。それを見て、おやっと思った方もいらっしゃるだろう。日本での接種のやり方とは注射のやり方が異なる。実は一番衝撃を受けているのが医師や看護師たちであり、医療関連サイトではその話題がよく上がっている。

 従来、インフルエンザワクチンなどの予防接種では皮下注射が行われてきた。上腕外側をつまんで30~45度の角度で針を刺す。まず、血液の逆流がないことを確認してから注射液を入れていく。しかし、ニュース映像ではいきなり肩の三角筋に直角に深く針を刺して逆流を確認せずに筋肉注射するのである。かつて日本では筋肉注射が原因の大腿四頭筋拘縮(短縮)症の問題が起き、極力筋肉注射を避けるようになった。そんなこともあって予防接種は皮下注射で行われるのがほとんどだ。今月から医療従事者を対象とした新型コロナワクチンの接種が始まり、その後は一般の方への接種が行われる予定である。やはり、海外と同じやり方で注射を行うことになる。勤務先の病院に市から医師・看護師の派遣要請があって、集団接種の会場にどうやら私も月2回行くことになるらしい。

 注射のやり方を書いた医師向けの書籍はない。みんな、見様見真似で覚えてきたものだ。私は心配性なので、研修医になりたての時に看護師さん向けのエキスパートナースという雑誌の別冊「注射マニュアル」という雑誌を買って調べた。今も持っている。今回のワクチン接種で今までの常識が大きく変わった。血液逆流のチェックは有害無益なので不要というし、筋肉をつかむのもかえって良くないという。とにかく事故のないように接種にあたりたい。

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