神経質礼賛 1859.労働力調査
母親が施設に入所した後も、週に2回は家に行って異状がないか確認し、郵便物をチェックし、ざっと掃除機をかけている。玄関のドアホンのカメラ記録があるので、いつどんな人が来ているか見ることができる。先月、3回も同じ人が来た記録があって、最後にポストに「労働力調査」と書かれた大きな封筒が入っていた。開けてみると、何やら国勢調査のようなアンケート用紙と総務省統計局長からのお願い状が入っている。実際に依頼に回っているのは県統計調査課人口就業班という部署に属する県職員だ。雇用動向や就業者の労働実態を把握して、完全失業率などの計算などに使うために、全国で約4万世帯を対象に調査するのだそうで、2カ月連続でアンケートに答えなくてはならない。宝くじには当たらないのにこういう妙なものに当たってしまうものだ。それにしても、母のような90近い高齢者の単身世帯にアンケートを依頼するのもどうかと思う。働いている可能性はまずないし、介護に来ている家族が書くことになる。面倒だと思いながらネット回答したら、今月もまた2回目の回答を要求する封筒が入っていた。気分はともかく、やっつけるに限るので、これまたすぐにネット回答する。
最近は、国勢調査の回答率が下がっているという話もあるけれども、この労働力調査はさらにプライバシーに関わる内容もあり、回答を拒否できないか、という意見がネット上に出ている。勤務先名、仕事内容、雇用契約期間、勤務先の企業全体の従業員数、働いていなければ求職の理由などを書かなければならないから抵抗感が出るのももっともである。しかしながら、法的には拒否できないようだ。謝礼の品は地域によって異なり、ボールペンとかタオルらしいけれど、そんな物を置いて行かれても迷惑千番である。例えば地域限定で使える商品券でも配布すれば、もらって困らないし地元商店の活性化につながってよろしいのではないかと思うが、頭が固いお役人様方には考えつかないのだろう。来年もまた同じ時期に2回、回答しなくてはならない。来年もさっさと回答して終わらせようと思う。
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