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2021年4月 5日 (月)

神経質礼賛 1853.シチリアーノの効用

 先日、yukimiyaさんから頂いたコメントに、バッハのシチリアーノ(ピアノ編曲版)を練習されているとの記載があった。これはフルートの名曲として有名な曲である。他にもシチリアーノと題する名曲は数多くある。私がパソコンで打ち込んで伴奏音源を作ったものだけでも、フォーレ、レスピーギ、パラディス、クライスラー作曲の4曲がある。時々弾くバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番の第3楽章も美しいシチリアーノだ。シチリアーノ(あるいは女性名詞のシチリアーナ、フランス語のシシリエンヌ)とは、8分の6拍子か8分の12拍子のシチリア舞曲のことである。多くは短調で書かれ、流れるような、ちょっと浮遊感のある旋律である。

 フォーレのものはハープの分散和音にフルートの旋律が乗っていて、オーケストラ編曲されて組曲ペリアスとメリザンドにも入っている。儚げな短調の旋律は途中で長調に転じ、薄日が射すような感じがするけれども、また短調に戻る。レスピーギのものはリュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲の第3曲であり弦楽合奏の貴重なレパートリーだ。同じテーマが変奏されて表情を変えていくのが面白い。チェロ・コントラバスの活躍場面もある。TVのCM曲にも使われたそうだが、かつてFMのクラシック番組のエンディングに流されていたように思う。盲目の女性ピアニストで歌手でもあったパラディスのシチリアーノはほぼ全体が長調で書かれている。ほっと息を抜くような夕べの音楽といった感がある。クライスラーのものは当初フランクール作曲として発表され、現在はフランクールのスタイルによるシチリアーノと称され、上品な感じの曲である。

 どの曲も疲れた神経質をほんわり包んで揺りかごのように癒してくれる効用があるように思う。聴く(弾く)時間帯は夕方から夜の早い時間が最適のように感じる。騙されたと思って一度お試しあれ。

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コメント

四分休符先生

 シチリアーノと題する曲にこれだけ有るとは知りませんでした。ただ、私が師より提示された時、バッハよりもレスピーギをイメージしたのは確かです。バッハに関しては個人的にはとても好きです。先月知人関係者らに不幸が相次いだ時に私はバッハ・シチリアーノで心慰め、故人を偲びました。とても落ち着きました。

 私はニ短調、ハ短調、変ホ長調を好みます。他の調性も勿論聴きますが、殊にニ短調に関しては敏感です、自分でも解らないのですが。同調します。知らない曲だとしてもニ短調で落ち着く事がしばしばあります。  ある時、短調好みの私がなんで変ホ長調を好むのだろうと不思議に思いましたら、師がそれはハ短調の平行調ではないからか、と教えて下さいました。   音楽専門学校を出ている訳でも楽典を勉強したわけでも無い私です。ハァ、そうですか...の世界でした。

 ひとが心地良く思う。それはメロディーライン以前に案外個々人の持つとても根源的な感性が影響するのではないか、とも感じています。  とても根源的な感受性。一つのエピソードに辻井伸行氏が赤ちゃんの時、ブーニンのピアノを好み、他の演奏家では泣くばかりだったと聞いた事があります。又、西洋調性に感性が合わないと申す者もおります。

 シチリアーノ。いいです。

 しかし、根源的感性・感受性はかなり優先的とも思われるのです。

シチリアーノ、いいですね。バッハ、フォーレ、レスピーギ、パラディス、それぞれ聴いています。クライスラーは今からの楽しみです。

今日はバッハのを聴きました(ピアノ)。おっしゃるように、疲れた神経質としては慰められます。また、たしかに夕方に合いますね。春の暮の情感ととけあって、まさに「揺りかご」のようです。シチリアーノについて先生が書いて下さらなかったら、私はいつ巡りあえただろう。巡りあえて、よかった。ありがとうございます。

検索のしかたが下手みたいで、今日やっとシベリウス、ストラヴィスキー等の話を見つけることができました!2006年、2007年とかですね。2021年まで続けていらっしゃるのは、すごいです。

お子様から恋人の紹介をされたとのこと。春にふさわしく、喜ばしいことですね♪

yukimiya様

 コメントいただきありがとうございます。
 弦楽器や管楽器にはそれぞれの楽器によってよく鳴りやすい調性があるので、調性は気になるところです。yukimiya様はとても鋭い感性をお持ちですね。
 仰るように、シチリアーノには気分安定作用がありそうです。

夏子 様

 コメントいただきありがとうございます。

 いろいろなシチリアーノを聴いて下さったのですね。お気に召した曲が見つかれば幸いです。
 あの有名な大作曲家にも実は神経質なところがあったり、ズバリ神経質性格の持ち主だったりした、ということがわかれば、まさに神経質礼賛になるだろうと思って、ずいぶん多くの作曲家についての記事を書いています。また当ブログを探検していただけましたら本望です。

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