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2021年8月 8日 (日)

神経質礼賛 1894.二重拘束(ダブルバインド)

 かつて精神病の環境因説として、親による二重拘束(ダブルバインド)が論じられたことがあった。二重拘束とは異なる情報を同時に与えて行動の決定を迫るものだ。例えば、子供を叱る時に「あんたなんか出て行きなさい」と言いながら「おまえが出て行ったら私は死んじゃう」という顔をして迫るものである。子供は混乱し困惑する。今ではこの説は言われなくなっている。

 世論調査で一時、国民の過半数が反対していたオリンピックは強行され、今日終わろうとしている。政府にしてみればカネの問題があって中止はできない事情があり、有利な国内開催で多数のメダルが取れてそうなればやってよかったと世論が変わり選挙で有利になる、ということなのだ。しかし、そうこうしているうちに新型コロナ感染者数は過去最高を更新し続けている。発病しても新型コロナ対応病室満床のため入院できず、治療が受けられずに自宅で亡くなっていく人も増えている。「第5波」は東京周辺だけでなく地方にも拡がってきている。私が住んでいる県も今日から月末まで「まん延防止等重点措置」の対象となった。たまには蕎麦屋で「ちょっと一杯」もできなくなる。

 今まで緊急事態宣言を出しては少し感染者数が収まると解除して再拡大を繰り返してきた。GOTOキャンペーンの愚もあった。こういうことを長く続けていると、もう国民も嫌気がさしてきているし、飲食業も補助金ではやっていけないので、規制の効果は出にくくなってしまっている。政府やIOCはオリンピックは感染拡大と無関係、と言い張るが、「オリンピックは安心安全」として無理やり実施していること自体、新型コロナなど大したことはないというサインを送っていることになり、まさに最初に述べた二重拘束なのである。心配性の皆様方は、これに惑わされずに慎重に対策を続けて行かれることと思う。

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コメント

日本のような先進国で、しかも「国民皆保険」を誇りとしている国で、恐ろしい病気になっても医者に診てもらうどころか、会うこともできず、話すこともできず、見捨てられたように死んでいくなんて、悪夢のような現実。怒りしかない。絶対忘れない。遺族も心に大きな痛手を負うことでしょう。保健所の職員もメンタルを病み労災が多発しそうな気がします。気の毒です。心配です。

「二重拘束」という言葉、勉強になりました。言葉によって、認識がはっきりしました。

                ************************
前話のコメントでほめて頂いてありがとうございました。最近は心が荒んでいたので、潤いました。 ↓は私の句です。暦上はもう秋ではありますが、夏の句を書かせて頂きたいと思います。

<峯雲や昆虫図鑑はなさぬ子>  (季語:峯雲)

保健所の職員は公務員ですね。だから、労災ではなく、別制度ですね。
ささいな事ですが。。」

四分休符先生
 私は開催前から一貫して東京五輪中止でした。訴える所がありませんので、掲載常連者としていつかは意見が採用されるかも、と思いつつ投稿していました。しかし、前掲載から半年経っていない事にも気付いていました。←前掲載から半年以内の掲載は出来ない事になっているそうです。
 だとしても、IOC及び米国を背景に真夏での、またこのパンデミック状態に有り、間接的感染拡大は目に見えており、弊害がありすぎると中止の英断を求めました。TV観戦をという事でしたが、積極的には観戦しませんでした。とうとう今日閉会式の日を迎えてしまいました。
 しかし、長年愛読している朝日新聞の本日の記事にはいくつかこの東京五輪、オリンピックの開催に異議を唱える、疑問を投げかける編集委員の記事が載りました。私が投稿し続けた意図・意味をすくい上げてもらえたように思えました。私としては気持ちが通じた、と思いました。

 先生の今回の「二重拘束」とは少々異なるコメントで申し訳ないですが、私はひたすら反対を言い続けてきた事を先生にもお伝えしたかった。そして、おそらく朝日新聞社以外の新聞その他メディアでもこのオリンピック開催の反省をなされている事を私は受け止めたいと思っている所です。  五輪精神に立ち返る必要性もある、という事を含めて。

 メディアは各メディアで編集が成されている事は重々承知です。ですが、言論の自由はあります。過激に出ず、ここに1人でも異議を唱える者がいる、それを私は伝えたかったのです。今回は無理でしたが、民衆が立ち上がれば、出来ない事はない、それを信じたかったのです。

 ごめんなさい、四分休符先生。

夏子 様

 コメントいただきありがとうございます。

 仰るように保健所の業務は新型コロナ対応でパンク状態。職員も疲弊しきっている様子が報道されていました。危機的な状況になってきているのに、ワクチン接種が行き渡っていくから大丈夫、人流は減っているなどと黒を白と言い続けている人物がトップではどうにも話になりません。

 昆虫図鑑、懐かしいですね。夏休みの自由研究で蝉やカブトムシなどの標本を作った子もいました。私も蝉取りをしたりトンボを追いかけたりしたものです。私に捕まるようなノロマなトンボはいませんでしたが。半ズボンに麦藁帽子の子供の姿を思い浮かべます。

yukimiya 様

 私もオリンピックは中止すべきだったと思っています。少しでも死者が減らせるのならば、何よりも人命が第一です。もちろん、悩みながらも一生懸命に準備して競技に取り組んだ選手たちや、現場でボランティアをされた方々はリスペクトに値するとは思いますが。

 そもそも、五輪精神はどこへやら。いつの間にかプロスポーツが入り込み肥大化し、商業的なショーと化し、利権の甘い汁に政治家や大企業やスポーツ界のボスたちが群がるおかしなものに変質しているような気がします。そろそろ原点に立ち返って徹底的に簡素なものにしたらどうかと思います。

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