神経質礼賛 1905.ワクチン接種騒動
昨日の午後のこと。隣の診察室から「キャー!痛い!痛いよー!」という女の子の叫び声と足をバタバタさせる音が聞こえる。何があったのかと、看護師さんや事務職員さんが集まってくる。勤務先の病院では、入院患者さん・職員・出入りしている業者への新型コロナワクチン接種が完了し、現在はデイケア通所中の患者さん、職員家族の希望者に順次接種している。この日は母親と一緒に来た中学生や高校生が多かった。隣の診察室では院長先生がワクチンを打っていたが、まだ打つ前からふざけて大騒ぎしている中学生位の女の子がいたのである。実際に打った時にもうひと騒動あった。私の方にも、「えー、やだなあ」と言って座ったまま椅子をグルグル回す女の子が来たが、無事に済ませることができた。最近は学校の部活で感染するようなこともあるし、未成年の新型コロナ死亡例も公表されているから、特に受験を控えた中高生のワクチン接種希望が増えている。
40代・50代位の男性からは、「今日、アルコールを飲んでも大丈夫ですか?」とよく聞かれる。ちなみに何をどれくらい飲んでいるんですか、と問うと、缶ビール(あるいは缶チューハイ)500を1本と焼酎を少し、と返事が返ってくることが多い。この「少し」が怪しい。酒飲みの人の言う酒量ほど当てにならないものはない。「今日は控えた方がいいですよ」と答えておくが、そう言われたところで多分今日も飲むのだろうな、と内心思う。神経質な私だったら2、3日はやめておくところだが。
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まだ打つ前からふざけて大騒ぎするって、中学生だとしても、不思議な感覚です。私は、子供の頃、歯医者の待合室で恐怖、緊張のためにフリーズしきってしてしまうのが常でしたけど。
ワクチン2回目の接種の当日は何もしないで、早々に寝ましたけど、翌日、ちょっとのつもりて家事をして、つい大きく動いてしまったら、頭痛に見舞われて、ほぼ一日うなっていました。「効いているからだよ」と周りからは慰められました。
不運にしてコロナに罹ってしまったら、誰でも医療を受けられる施設に入れる状況を作ることを最優先に、政府・自治体にはしっかりしてほしいです。
投稿: 夏子 | 2021年9月12日 (日) 11時32分
夏子 様
コメントいただきありがとうございます。
子供の場合、親に言われて仕方なく来ていて、中にはこういう「お子ちゃま」もいるのでしょう。筋肉注射の場合、本当に一瞬なんですけどね。
ようやく新規感染は減少傾向ですが、油断はなりません。ワクチン接種者が増えたから大丈夫だ、とまたGOTOキャンペーンみたいな愚行をしたら爆発的な再流行を繰り返すことになります。長い間みんなガマンしているのだから、補助金を出してキャンペーンなんぞやらなくたって自然と動き出します。そんなことに税金を使うのは無駄です。ワクチンを打ったというパスポートを発行するのも愚かです。打ったから大丈夫ではないのです。感染リスクは低減しても、感染はあり得るのです。また、諸般の事情や、御自分の考えがあってワクチンを打たない人を差別するのはいけません。神経質に用心しながら少しずつ恐る恐る飲食・旅行やコンサート・スポーツ観戦などのイベントを再開する必要があると思います。
投稿: 四分休符 | 2021年9月12日 (日) 22時07分
四分休符先生。
もっと大らかになれないかと・・悔しいですが。
神経質は「びくびくハラハラ」の日々です。
ワクチンを2度うちましたが、いろんな噂が流れています。
びくびくハラハラしながら、気軽く何でもやっている人を
羨ましく思う日々です。
投稿: よっこ | 2021年9月13日 (月) 19時23分
よっこ 様
びくびくハラハラ小心のままで良いのです。ワクチンを2度打ったから平気だと油断して軽率な行動をしていたらひどいことになるでしょう。「神経質」もワクチンと同様に新型コロナ感染予防効果があります。びくびくハラハラしながらもよりよく生きたいという「生の欲望」に沿って欲張ってできることを探していくのが神経質の真骨頂です。
投稿: 四分休符 | 2021年9月13日 (月) 22時42分
>「神経質」もワクチンと同様に新型コロナ感染予防効果があります。
私もそう思っています。周りを見ていると、不安になることがあります。当地は田舎だし、全国の中では比較的感染者数が少ないからなのか、いまだにマスクをしないで他人の家に来る人がいます。また、母は親戚などと話すときはマスクをしないこともあり、「マスクして」と言ってもきかないことがあり、困ってしまいます。だから、コロナ問題を扱っているTV番組を熱心に見ているときは、「やっぱり、油断できないよね」と確認するようにはしていますが。私は、マスクを2枚重ねて着けています。
びくびくハラハラは、たとえ神経症が治っても必要だなと感じる今日この頃です。私は、最近、症状ということではだいぶラクになりました。でも、それは自分をしかるべき環境に置いていないからかも。びくびくハラハラ感が強いときの方が、生活は実のあるものだったと思います。ウツ状態になりやすく、自分を甘やかすことを覚えてしまいました。何とかしなければなりません。
びくびくハラハラの生活を何とか続けていて、気づいてみたら、症状が軽くなっていた、無きに等しくなっていたものもたくさんありますから。例えば、物音恐怖でしたけど、今、近所の子供の遊ぶ声がしていても、こうしてメールを打っています。毎夕、サッカーボールを壁に蹴りつける音がしても、ほぼ大丈夫になりました。
投稿: 夏子 | 2021年9月14日 (火) 17時37分
夏子 様
コメントいただきありがとうございます。
自分は気が小さくて情けない、もっと大胆になりたい、と思っている神経質さんも多いことでしょうが、小心でビクビクハラハラのままでよいのです。
投稿: 四分休符 | 2021年9月16日 (木) 06時58分