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2021年9月23日 (木)

神経質礼賛 1908.できぬといふはしたくなきが為なり

 バリバリの強迫神経症の人を外来で診ている。本人の希望により薬物療法なしの外来森田である。日記は一応書いては来るが、診察日の朝に数日分まとめて書いている。強迫の人の日記は一目でわかる。ノートにびっしり書き込んでくるが、どうでもいいことばかり細かく書いていて、一日の流れがわかりにくい。そして、必ず欄外にはみ出すのである。もっとスカスカでいいから、必ずその日の終わりに書く、それができない場合にはせめて翌朝書くように、と外相を整えるように注意するが、なかなか実行してくれない。日常生活も日記の通りで、万事が本末転倒。優先度の高い課題があるのに、それは先送りにして、強迫の儀式ファーストであるから、日常生活がなかなか改善しないのだ。「今回もできなかった」の繰り返しになってしまう。「人のすることに出来る出来ぬの別あることなし できぬといふはしてくなきが為なり(森田正馬)」とコメントを書いておく。森田先生の色紙にある言葉だ。

 この言葉はJ.F.ケネディ大統領も尊敬した江戸時代の名君・上杉鷹山の「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」が元と思えるし、さらには戦国時代の武田信玄の「為せば成る 為さねば成らぬ成る業を 成らぬと捨つる人のはかなき」という歌もある。神経質の場合、できないと決めつけていろいろ言い訳をする。何だかんだ理屈を付けたところでそれは「したくなきが為」という気分本位なのである。そして、恐ろしいことに、この言葉はブーメランのように自分に返ってくるのだ。お前はやるべきことから逃げていないかと自問する。

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