神経質礼賛 1904.海つぼ
家から歩いて5分ほどの所に、用宗漁港で上がったシラスを直売している店がある。シラス関連以外にもサバの文化干やイワシやサンマの醤油干などの海産物が並んでいる。釜揚げシラスや干したちりめんじゃこも美味しいけれど、生シラスは格別だ。悪天候で漁ができなかったり不漁だったりすることもあるから貴重である。生シラスが入った時には店の外に看板が出るので、それを見たら迷わず店に入って確保することにしている。1パック350円で結構入っている。御飯の上にかければ一人分の生シラス丼ができる量である。酒肴としては3人分にはなるだろう。先日、それを買いに店内に入ったら、大きな巻貝を見つけた。千葉産・海つぼと書かれていて5個400円。店員さんに聞くと、すでに調理済みで冷凍なので、自然解凍してそのまま食べればいいとのこと。実は海つぼとは静岡での呼び名であり、全国各地で呼名が異なる。代表的にはバイガイで、バイ・ベイ・ツボ・ツブ・アズキガイ・ヨナキガイ・・・実にいろいろな呼名があるらしい。昔はその貝殻を笛にしたり独楽(こま)にしたりして遊んだという。小さい巻貝であるナガラミ(正式名称:ダンベイキサゴ)は料理屋や居酒屋の「お通し」に出たりして、楊枝を使って身を引き出して食べる。それに比べると海つぼは結構大きいので、小さいフォークで貝を回転させながら身を引き出してみる。最後のワタの部分まできれいに出せる。ナガラミに比べると味も濃厚で食べ応えがある。
まだ外食がままならない状況が続いている。こうした手頃な価格の食材でたまにはおうちグルメを楽しんでいくとしよう。
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