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2021年10月17日 (日)

神経質礼賛  1916.セレナーデ

 以前勤務していた病院の行事でハイケンスのセレナーデという曲を演奏したことを書いた(1457話)。その時は、どうしても楽譜が手に入らなくて伴奏音源が作れず、仕方なく普通の演奏に合わせて弾いたのだった。最近、ネット上のペトルッチ楽譜図書館にその楽譜が公開されているのに気が付いた。今年新たに追加されたものだ。早速、伴奏譜をプリントアウトして打ち込んでいく。繰り返し部分が多いので部分複写が効いて意外と手間がかからなかった。ただし、主旋律は同じでも伴奏部分は微妙に変えてあったりするので、しっかり「確認」する必要がある。神経質の出番だ。休みの日に半日ほどで打ち込めた。作った音源をMP3プレーヤーに移し、スピーカーで鳴らして、それに合わせて弾いてみる。四分の二拍子の行進曲風で心がウキウキしてくるような曲である。戦時中はNHKラジオ番組「前線へ送る夕(ゆうべ)」のテーマ曲として流れていたそうだが、今はほとんど演奏される機会がなく、JRの寝台列車などで車内チャイム音に使われているということだ。旅行にはピッタリの曲だと思う。

 同様に、セミ・クラシックの名曲、ドリゴのセレナーデも今はあまり演奏されない。子供の頃、レコードの名曲集に入っていて聴いたことがある。ヴァイオリン・ピース(小品の楽譜)も売られていたが、今では手に入りにくくなっている。これもネット上に公開されたものから伴奏音源を作ってある。こちらは八分の三拍子のワルツ風でとてもロマンチックな曲である。こうした親しみやすいセレナーデがもっと演奏されるようになるといいなあと思う。

 セレナーデは小夜曲と訳され、特定の形式があるわけではなく、夜に恋人の家の外で楽器を弾きながら恋を歌うのが始まりだったらしい。モーツアルトの弦楽セレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」だとそういう使い方もできそうだが、チャイコフスキーの弦楽セレナーデだと、王宮から王女様が現れそうな感じである。

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コメント

先生のご文章は音楽の話題が多いようで、ご趣味なのですね。楽しく拝見させていただいております。神経質を視覚的人間と聴覚的人間に分けると、聴覚に過敏でよく聞き分けられる質なのでしょうか。音響恐怖はありますが、視覚恐怖はあまり聞いたことがないように思います。しかし森田先生は子供のころお寺の地獄絵を見て恐怖したと語っておられますが。
実は、私は視覚に特化した神経質で、音楽より絵画に敏感な方です。若いころ、ある高名な音楽評論家から「君は視覚型人間だね」と言われました。そのとおりで絵が趣味です。
先生は、神経質はどちらが特化した性格だとお思いですか?それともそういう特徴は特にないとお思いでしょうか?

神経質流儀 様

 興味深いコメントをいただきありがとうございます。

 視覚型・聴覚型ということを考えたことはありませんでした。私自身、美術館などで絵画を見るのは好きですが、子供の頃から絵を描くのはからっきしダメでした。聴覚型に属するということになりますか。

 森田正馬先生の場合、器用であらゆることに興味を持っておられましたから、中学時代にはスケッチを描いたり押し絵を作ったり蝋石の彫刻をしたりということはありますが、三味線を習っていたという面もあります。藤村トヨ女史に頼まれて東京女子体操音楽学校の講師を無給で引き受け、しばしば生徒さんたちとダンスを楽しむということもあったようですし、形外会では先生も一緒に参加者全員で東京音頭を踊ることがあり、踊りはお好きだったのではないかと思います。一概に視覚型・聴覚型とも言えませんが、どちらかと言えば視覚型が強いでしょうか。

 神経質はどちらに特化した性格か?と問われると、どちらとも断定はできないだろうと思います。

四分音符 様

 ご丁寧な返信有難うございました。視覚優位か聴覚優位かは、人により異なることで、神経質だからどうかということではなさそうですね。
 先生の神経質礼賛では、検索してみると、絵画に関するものは8件、音楽に関するものは62件と、圧倒的に聴覚派ですね。
 神経質の偉大な先輩たちについてみますと、森田先生の熊本時代に描かれたスケッチを拝見しましたが、絵を描くものから見れば、絵心があるいい絵です。又、色紙などに書かれた字が軽妙洒脱で素晴らしいですね。高良先生、鈴木知準先生、和田重正先生、山野井房一郎さん、などの大きく神経質を超えられた方々は、それぞれ身だしなみに気を使われ、神経質らしい繊細な美的センスが感じられ、明らかに視覚を意識されていたように思います。これからこの方面を調べるのも面白いかなと思っております。
 私は、鈴木学校を半世紀以上前に卒業しましたが、知準先生は視覚派と見ました。
 つまらぬことをながながと、失礼しました。

先の投稿は、神経質流儀、です。失礼しました。

神経質流儀 様

 詳細に分析していただきありがとうございます。確かに、作曲家・音楽家の神経質についてはずいぶん書きましたけれども、画家については書いた記憶がありません。これからは探してみようと思います。知準先生も視覚派だったのですね。

 神経質流儀様も鈴木学校の卒業生でいらっしゃいましたか。当ブログは鈴木学校OB・OGの皆様方に可愛がっていただいております。今後ともよろしくお願いいたしまう。

 来月、シリーズとなっているセレナーデのコンサート(ストリングス)に行きます。「ウィーンのボンボン」等が演奏されるようです。なんだか、キラキラとした世界が浮かんできます。
 セレナーデとは小夜曲💙 お陰で覚えられそう。今まで何回か検索したはずですが、その度忘れていました。

 先生は、御地静岡産の紅茶は飲まれますか。先日、喫茶店で静岡産の紅茶を初めて飲みました。渋みがなく、あまくて美味しかったです。

夏子様

 弦楽オーケストラのコンサート、いいですねえ。ヨハン・シュトラウスの「ウイーンのボンボン」を聴いて、紅茶を飲みながらお菓子が食べられたら最高でしょう。

 静岡市内では「丸子 紅茶」、藤枝市では「岡部 紅茶」(こちらは有機栽培だったかな)があります。どちらも旧東海道の宿場に近い茶畑でとれた茶葉を使っているのが面白いところです。妻が時々買ってきます。マイルドな味で、飲みやすいですし、和菓子にも合いそうな気もします。

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