神経質礼賛 1919.道路交通量調査
幹線道路や繁華街の交差点などで、道路交通量調査をしているのをたまに見かける。私は学生時代に一度アルバイトをしたことがある。それは川崎駅近くの国道の陸橋の上から大型車と普通・小型車をカウントしていく仕事だった。三人一組で、一人が上り線をカウントし、もう一人が下り線をカウントし、一人は休憩。一時間毎にローテーションしていくもので、朝6時から夕方6時まで。冬の寒い時期だったように覚えている。体力いらずであり、我慢強い神経質にはうってつけのアルバイトだった。東京での最後の下宿は下落合にあったので、スケジュールの空きがあると近くの学徒援護会の掲示板で皿洗いなどの一日限りのアルバイトを見つけてやっていたものだ。交通量調査のアルバイトは当時12時間で6000円だったと記憶している。割の良い仕事なので、いつも希望者が多くてジャンケンで決めるのだが、なかなか当たらなくて一度しかできなかった。
その道路交通量調査が変わるというニュースがあった。人間がカウントするのではなく、カメラの画像データをAIが自動判別して集計するようになるということだ。2人位の人が並んでカウンターのボタンを押しているあの光景はもう見られなくなる。
AIの進歩はすさまじい。将棋ではAIの強さに人間はかなわなくなっているし、楽器演奏や作曲でもAIの表現能力はどんどん上がっている。美術系ではまだあまり聞かないが、参入してくるのではないか。これからは多くの仕事がAIやロボットに置き換わっていくだろう。そのうち、病院を受診するとAI搭載のアンドロイド医師とアンドロイド看護師のお世話になる日も遠くはないかもしれない。
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