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2021年10月 3日 (日)

神経質礼賛 1911.感染の消長は「ノリ」次第?

 先月末で緊急事態宣言は解除となった。仕事帰りに家に向かう途中、飲食店に明かりが灯っていたり、カップルたちが手をつないで歩いていたりするのを見ると、街に活気が戻ってきたと感じる。喜ばしい反面、さらなる第6波の発生も懸念される。

 今回、大方の予想に反して急速に第5波が収まってきたことに、医療関連サイトではその原因について様々な見解が示されている。ある感染症学者が人々の「ノリ」が感染の消長に大きな影響を与えた、とする意見を示していて、これが実情ではないかと思う。オリンピック期間中は緊急事態宣言を出しても効果はなく、感染・発症しても入院治療を受けられないまま自宅で死亡してしまう悲惨な事態が生じた。いくら外出は控えましょうと呼びかけたところで、オリンピックをやっているとなれば、聖火リレーのタレントを見に行ったり、家族連れでモニュメントの写真を撮りに行ったり、マラソンや競歩では沿道で密になって応援する、というような状況がみられ、感染者数は増大の一途を辿った。ワクチンが行き渡ってきたしオリンピックをやるくらいだから、感染なんて大したことはないさ、ちょっとくらい旅行に行ったって平気だろう、というような「ノリ」が感染拡大を加速させた。しかし、医療の危機的状況が連日報道されると、「これはヤバいぞ」という逆の「ノリ」が浸透した。若者たちはワクチン会場に殺到し、イベントも次々と中止となって、急速に感染者数は減少してきている。「ノリ」・・・人々の意識が感染の消長に大きな影響を与えているのは確からしい。

 感染防止のために経済活動をいつまでも止めておくことはできないだろう。「不安常住」ならぬ「コロナ常住」の中を私たちは生き抜いていかなくてはならない。ワクチン接種とロックダウンで一旦収まったイギリスでは再び感染者や死者が増大している。まだまだ波は発生するものと覚悟して、油断せずにビクビクハラハラを続けて行くことが大切だと思う。

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