神経質礼賛 1924.P-Fスタディ
一昨日の朝は雨が降っていた。当直の荷物を持って駅に向かう。あと100mほどで地下道への入口だというところで、「バッシャーン」「うわっ」。前方からかなりスピードを出して走って来た路線バスが大きな水たまりの水を勢いよく跳ね上げ、傘をさしていたのに、横から水を浴びてしまったのだ。頭や顔の左側も水を被っている。これだけ派手に水をかけられたのは初めてである。不潔恐怖の人だったら、すぐに家に戻ってシャワーを浴びて着替えするところだろう。怒るのも忘れて、とにかく駅へ向かい、始発電車に乗り込む。
心理検査にP-Fスタディというものがある。欲求不満場面の漫画が24枚あって、漫画の吹き出しにセリフを入れてもらい、その場面でどう答えるかをみるものだ。その中に車から水を跳ねかけられる場面がある。他にも映画館で前の席の人が帽子を被っていて見えないとか、スピード違反で警官に捕まったとか、謂れのない非難を浴びている場面などがある。常識的な反応をする割合GCRは通常60~70%程度であるが、社会適応が悪い人やパーソナリティ障害の人の場合では低くなる。また、その反応を分析すると、その人の対人交流のパターンが見えてくる。
一昨日の出来事は、まさに現実場面のP-Fスタディである。昔は怒りの沸点が低くて、些細なことにしょっちゅうカチンときていたのが、近頃は鈍感になったものだ、いよいよボケてきたか、と苦笑する。
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