神経質礼賛 1927.Web開催の森田療法学会
新型コロナ感染の広がりのため、昨年に九大で行われるはずだった第38回森田療法学会は今年に延期となり、さらに会場開催を取りやめWeb開催となった。参加申込はネットからでカード決済。ライブ配信とオンデマンド配信の二本立て。ライブは昨日11月20日(土)と今日21日(日)の2日間である。一般演題の発表はオンデマンドのみで昨日から始まり2週間視聴できる。
昨年の精神神経学会がWeb開催だったので少し慣れたけれども、やり方が異なるため、戸惑うところもある。森田療法学会認定医の資格継続のため5年に1回はワークショップ(ケース・スーパービジョン)に参加しなくてはならない。これは守秘義務のある専門職のみが対象である。開始時間直前にあらかじめメールで送られてきたミーテイングIDとパスコードを入力すると入場できた。カメラをONにし、自分の名前がフルネームで表示されるようにと指示がある。わけもわからずいじっていると、何とかそのようにできた。画面には参加者のビデオ映像が表示される。最初は50人ほどだったのが後半には120人を超えていた。知っている先生たちの顔も映っている。発表が始まると参加者の表示は右側に小さく4人分だけとなり一番上に自分が映っている。↓を押せば全参加者を見ていくことも可能だ。顔に手をやったりアクビでもしようものなら写ってしまうから恥ずかしい。そんなことを気にしているとますます顔が痒くて触りたくなるという「悪循環」をきたす。それなりに緊張した2時間だった。例年のように遠くからスライド画面を見るのと違って見やすいのはとても良い。チャット機能もあるけれどもみな不慣れなせいか、意見や質問はWeb会議慣れした大学教員からばかりだった。
Webだとわざわざ遠方から宿泊して会場に行く手間が省けて参加しやすい。特に一般演題は異なる会場で聞きたい発表が重なって聞けないということもないし、時間のある時にじっくり視聴すればよいので大変便利である。その代わり、昔馴染みの先生たちと実際に会って談笑できたり、その土地を散策してお土産を買ったりする楽しみがないのはちょっと寂しい。感染が収まったらの話だが、実開催とWeb開催と並行は大変だろうから、それぞれ1年おき位に開催してもらえればちょうどよいのではないかと思ったりする。
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