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2022年1月27日 (木)

神経質礼賛 1949.難読文字・屢

 森田正馬全集を読んでいると、時々読みがわからない難しい漢字が出てくる。今回は「屢々」の読みで引っかかった。手近に漢和辞典がないので、ネットで調べる。その際には漢字の部首から探していくのが定石である。この字の部首は何だろう。小中学生の頃は、部首の名前を覚えたものだが、もうすっかり忘れている。この字の「たれ」は「屍(しかばね)」に代表される「かばね」ということで該当する字を探していくと見つかった。実はこのワープロ文字自体も略字化されていて本に印刷されている字はもっと細かい。異字体の略字として込み入った部分を「米」の字で代用した「屡」もある。音読みは「ル」、訓読みは「しばしば」であり、「屢々」と同じ文字を重ねても読みは「しばしば」であって、「しばしばしばしば」にはならない。前後の状況から何となく意味はわかるので読み飛ばしてもいいけれども、そのままにしておくのは気持ちが悪いので調べたくなるのが知りたがりの神経質である。さらに神経質としては、誰もが知っていることを自分だけが知らなかったらどうしようととても気になる。この字は漢字検定準1級レベルだそうで、難読文字と言ってよいだろう。だとしたら読めなくてもまあ恥かしくはないか、とホッとするのだった。

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