神経質礼賛 1956.アロハ・オエ
今年になってから、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を週に1回は全曲弾こうと思って(目茶苦茶ではあるが)大体続けている。昨年、3カ月ほどかけてピアノ伴奏版の第1楽章を打ち込んで伴奏音源を作ったので、それも励みになっている。第2楽章・第3楽章を打ち込む元気はまだないので、当分は伴奏なしだ。しかし、こういう大曲ばかり弾いていると気が休まらないので、やはりユルい曲も弾きたくなる。
近頃では私が小中学生の時に音楽の時間で歌ったり聞いたりした世界の民謡を耳にする機会はほとんどなくなった。そうした歌を歌うダークダックスのようなコーラスグループも見かけないのは寂しい。手持ちのクライスラーの復刻版LP全集にはヴァイオリン編曲のロンドンデリーの歌、ヴォルガの舟唄(1437話)、故郷の人々、アロハ・オエが収録されている。そうだ、アロハ・オエを弾こう、ということでネットの楽譜図書館を探してみる。クライスラーの項には入っておらず、ハワイ民謡の中から探し出した。休日に楽譜を打ち込み、2日間で伴奏音源を完成させ、MP3プレーヤーに取り込む。
アロハ・オエはハワイ王朝最後の女王リリウオカラニの作で、「わが愛をあなたに」あるいは「さようなら」を意味するとされている。音域は1オクターブに満たないので誰にもとても歌いやすくできている。クライスラーの編曲では曲後半部分が重音奏法になっていて演奏者にとっても楽しめる曲に仕上がっている。これでまた神経質の休息ネタが一つ増えた。
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メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」、聴きました💙 どんな曲だろう、と思いながらYouTube にあたったのですが、何度も聞いたことがある曲でした(覚えていたのは最初の部分の有名なところだけ)。良い曲ですね。好きな曲が増えました。これを全曲お弾きになるだなんで、先生、すごいです。
最近、シューベルトの「冬の旅」をよく聴きます。YouTubeでいろいろな歌手を聴いてみたのですが、今日Ian Bostridgeというテノール歌手に遭い、とても良かったです(*^_^*)
近々テノール歌手+オーケストラの公演に行くので、わくわくしちゃいます。コロナでダメになったりしないように祈るばかりです。
先生の好きなヴァイオリニストを教えて下さいませんか。
投稿: 夏子 | 2022年2月13日 (日) 22時33分
夏子 様
ヴァイオリニストにはあまりこだわらずに聴いています。それぞれ個性があって興味深いです。ただ、弓の毛が切れまくるような激しい演奏はあまり好きではありません。比較的若手の演奏家の中では、以前JR東日本のCMに出ていた五嶋龍さんの演奏が自然な感じで好みです。
シューベルトの「冬の旅」、今の季節にはピッタリですね。コンサートが楽しみですね。
投稿: 四分休符 | 2022年2月14日 (月) 18時56分