神経質礼賛 1962.卒業祝メッセージボード
TVのローカルニュースを見ていたら、JR静岡駅に卒業祝のメッセージボードが設置されたとのことだった。この企画を考えたのは、駅員さんたちで、20歳の女性が中心になっていたとのことだ。彼女がちょうど高校卒業の2年前にはコロナ感染が始まって、いろいろな行事が中止となって残念な思いをしたから、今回卒業していく学生さんたちにエールを送ろうということで思いついたそうである。朝、出勤の際に実物を見てみる。業務用のホワイトボードの改札側の面には中心に「卒業おめでとう」と書かれた寄せ書きを広げて見ている高校生の絵が描かれ、反対の面には線路の両側に桜が咲いている情景が描かれている。桜の花びらには一つ一つメッセージが書き込まれていて、実際に応援メッセージを書き込める花びらが置かれている。そのうちメッセージの花びらで一杯になるだろう。なかなか粋な企画である。あまりお金をかけずに自分たちの創意工夫で駅の利用者さんたちに喜んでもらおうというのはすばらしい。
絵の中の高校生が左手に握っている切符には「卒業→夢 有効期限なし 途中下車可能」と書かれている。その通りである。人生にはいろいろ困難があって、途中下車をしなければならないこともあろうし、時には逆戻りして別の路線を進む必要が出てくることもあるかもしれない。時間はかかってもいいから、夢に向かって進んでいってほしい。線路は続くよどこまでも。
期限なしの切符ということでは森田療法も同じだ。いつでもどこでも生活のあらゆる場で使える夢の切符である。使わないでいてはもったいない。
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