神経質礼賛 1981.規制解除後の連休
新型コロナ対策の規制が解除された連休は3年ぶりである。新幹線は旅行や帰省の人々で賑わっている。街も買物客にぎわっている。ニュースではハワイなど海外旅行へ向かう人々の様子が伝えられている。ただし、私の勤務先の規定ではまだ県外へのお出かけは控えることになっていて、外食も禁止のままである。私も今日から5連休。とはいえ入院したばかりで状態が心配な患者さんもいるので、中1日は自主的に出勤して病棟を回る予定だ。
連休前、知床の観光船事故の痛ましいニュースがあった。まだ行方不明者の捜索は続いていて海底深く沈んだ船が発見されたところである。そもそも波が穏やかな瀬戸内海で使われていた古い観光船であり知床で使うのは無理だったとか、スタッフが辞めてしまって操縦技術が未熟だったとか、無線が故障し衛星電話も使えずケータイだけが連絡手段だったとか、座礁事故をすでに起こしていたとか、波が荒く風も強く出航は止めた方が良いという周囲の忠告を振り切って無理に出てしまったとか、安全意識の欠如がこれでもかこれでもかと明るみに出ている。管理会社は人命よりも利益最優先だったと非難されても仕方がない。神経質が足りないとこういうことになるのである。「ちょっとくらい大丈夫さ」が重なった時に大惨事は起きる。
今日は全国的に雨予報だが、連休後半は好天に恵まれそうだ。規制解除の開放感はあるけれども、新型コロナがおさまったわけではない。感染には十分に気を付けながら、安全に連休を楽しみたいものである。
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