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2022年4月 7日 (木)

神経質礼賛 1973.気象病

 外来の患者さんで天気が悪くなると頭痛、めまい、関節痛、疲労感などの身体症状が出てくる、という人は少なくない。特に頭痛を訴える人は多く、市販の頭痛薬で対処しているという場合も多い。しかし、市販の頭痛薬は多量のカフェインを含んでいるものが多く、不眠や動悸の原因となることもあるので注意が必要である。頭痛薬は飲み過ぎないように、飲むとしても遅い時間は避けるようにとアドバイスしている。

 前述のような症状は「気象病」とか「天気痛」と呼ばれている。一昨日のNHKクローズアップ現代ではこれらについて扱っていた。全人口の10%位の人たちがこの症状に悩んでいるという。番組では、10項目のチェックリストが示されていた。内耳が気圧の変化に過敏に反応して自律神経のバランスを崩すのが一因と考えられている。必ずしも天気が悪い時ではなく、それとはタイミングがズレるケースもあって、最近の研究では短時間の微小な気圧変化が悪影響を及ぼしているのではないかと考えられているそうである。また、対策としてスマホのアプリがあって、状態に応じた対処法をアドバイスしてくれるという。

 こういう話を聞くと、自分もそうではないか、といろいろ調べ上げる神経質な方もおられるだろう。注意が自分の方に向きすぎると、症状を増幅してしまうこともありうる。痛みなどの症状は辛いけれども、生命を脅かす重大な病気でないとわかれば、「まあ、こんなもので仕方がない」と時々休みながら、だましだまし動いていくことも一つの対処法であると思う。

 

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