フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 1983.高天神城跡 | トップページ | 神経質礼賛 1985.再来年の大河ドラマ »

2022年5月 8日 (日)

神経質礼賛 1984.ポピー(ヒナゲシ・コクリコ・虞美人草)

 高天神城跡からの帰り道、畑一面に真っ赤なポピーの花が咲いている所を見つけた。丘の茶畑のライトグリーンを背景にして見事な光景である。思わず足を止めて写真を撮ると、シャッター音に驚いたのか鳥がパタパタと舞い上がって行く。さらに道なりに歩いていくと道の両端にずっと白いマーガレットが咲いているところがある。後ろから自転車で走って来た小学生位の兄妹が「こんにちはー」と元気な声を掛けてくれて追い越していく。気持ちよく歩いていたら、だいぶ南の方にそれてしまった。バスは1時間に1本だけでまだたっぷり時間がある。

 家に帰ってから、さっきのは確かにポピーだよなあ、と思いながら『四季の花』というポケット図鑑を広げてみる。この本は浜松医大で助手をしていた時に買ったものだ。大原健士郎教授の回診の時には森田療法を受けている患者さんたちに、「今、花壇には何の花が咲いているんだね」などと質問されていた。答えられないと「神経質が足りない」と主治医も一緒にお叱りを受けることになる。さらには「花言葉は何だね」と尋ねられることもあった。だから白衣のポケットに忍ばせていたのである。ちなみにポピーの花言葉は「優しさ」だそうである。

 今ではニュースなどではポピーの呼び名が一般的であるが、かつてはヒナゲシと呼ばれることが多かったのではないだろうか。アグネス・チャンのデヴュー曲が「ひなげしの花」だった。フランス語の読みからコクリコとも言う。情熱の歌人・与謝野晶子が渡仏していた夫・鉄幹を追って再会した時の短歌「ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟」を思い起こす。虞美人草という呼び名もある。四面楚歌の故事で有名な項羽が愛した虞美人の墓から咲いた花だという。いろいろと文学的な想像を膨らませることができる花である。

 

« 神経質礼賛 1983.高天神城跡 | トップページ | 神経質礼賛 1985.再来年の大河ドラマ »

コメント

最近教えてもらいました。スマホで簡単に花の名前を知ることができます。
先生は先刻ご存じかもしれませんが。Googleで写真のマークを押し、植物の写真を
とるとすぐ名前が出てきます。85歳の私ができるのですから誰でも簡単にできると
思います。散歩が楽しくなりました。余談ですが、鳥の声をスマホに聞かせるとその鳥の名前も出てくるそうですね。これはまだやっていません。神経質が足りませんね。

神経質流儀 様

 コメントいただきありがとうございます。

 スマホを自在に使いこなしていらっしゃって驚きです。よく歩いていて、「この花何の花?」「この木何の木?」と気になることがありますけれど、その機能はいいですね。私はメール(それも非常に時間がかかる)とカメラと地図がやっとです。見習わないといけませんね。

 神経質流儀様 四分休符先生

 驚いた!思わずスマホ?いえ、私はガラケー&WIFI・ipodとタブレットなので外では使えませんけれども、思わずPCから離れてグーグル見てみました。ipodには無かったのですが、タブレットの方にはカメラマークが。え!ある...検索出来ました。

 85歳さま、人生ずっと神経質なの?と愕然としつつ流動頭脳に頭が下がりました。若い人のご意見でしたら、素直にそうなの?と受け取りますけれども、失礼ながらお年召してのと年齢で、と判断してはいけませんね。猛省。有難うございました。

 これだから人生やめられない。感動の連続です。

 カリフォルニアポピーの種、蒔きました。

yukimiya 様

森田療法を受けて52年が経ちました。私は森田で救われました。
神経質の性格はすこしも変わりません。四分音符先生にはわかっていただけると思います。この年までそれでずーとやってきました。
仕事にもどり、結婚して、子供が授かり、家を建て、両親を看取り、妻を見送り、退職し(62歳で自主退職)、ビクビクハラハラ、やっとやっとで現在があります。ただそれだけです。
今日なにするか、なにをしたか、フッと手を出して動いていくそんな毎日かなァ。
こう書くと悟り得たように思われるでしょうが、とんでもはっぷん。常時、意馬心猿、煩悩の犬は追えども去らずです。神経質は強欲ですから。

 浮きもせず 沈みもはてず長らえて 年波たかくなりにけるかな   (蓮月 歌)


yukimiya 様

 早速実行してみるところがいいですね。神経質の発展向上欲のあらわれです。カリフォルニアポピーの花が待ち遠しいですね。

神経質流儀 様

 横から失礼いたします。

ビクビクハラハラのままフッと手を出して動いていく。これが森田の真骨頂かと思います。「今を生きる」を積み重ねていらっしゃるのですね。 「浮きもせず 沈みもはてず 長らえて」の歌に大変感銘を受けました。

四分休符 先生

先生のお名前を間違えまして大変失礼しました。
また、断りもなくブログをお借りして他の方に話しかけこれまた失礼しました。
先生のご著書 『神経質礼賛』 『家康 その一言』 を愛読させていただいております。
示唆に富んだ内容でいつも参考にさせていただいております。有難うございます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 1983.高天神城跡 | トップページ | 神経質礼賛 1985.再来年の大河ドラマ »

最近のトラックバック

2022年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31