神経質礼賛 1982.葵舟
昨日は昼から雨の予報。以前から気になっていた駿府城公園の葵舟の様子を見に行く。昨年から土日祝運行を始めた内堀一周の観光船である。最初の便が朝9時半なので9時少し過ぎに歩いて乗船券売場に行ってみると先客はいなかった。30分ごとに8人まで乗船でき、40分かけて内堀を一周する。料金は大人1200円。今は一周年記念で1000円になっている。
私の後に夫婦二組が並び、5人で乗船。まずウエストベルトのような形のライフジャケットを腰に巻いてもらう。船内には半畳サイズの畳が2×4列並んでいて、靴を脱いで乗る。頭上はちょっと窮屈ながら透明ビニール屋根になっているので明るいし少々の雨に見舞われても大丈夫そうだ。スピーカーから解説が流れるが、船頭さんも操縦しながら解説をしてくれる。いろいろな年代の石垣の組み方の違いを間近に見ることができる。桜の季節であれば満開の桜を愉しんだり、花筏を眺めたりできるところだ。ツツジも終わってしまったけれども、新緑は美しい。一番の圧巻は水面から橋の下まで1mほどしかない所を通る時、舟の屋根が下がり、乗客は体を伏せる場面だ。ちょっとハラハラする。この特殊な舟は島根の松江城の観光用に造られたのだそうだ。舟は私が通学していた中学の横を通って行く。最後に、船着き場近くの石垣に近づいて、石組工事にあたった諸藩の石工によって刻まれた刻印を間近に見せてくれた。降りる時には、乗船時に一瞬だけマスクを外して記念に撮ってくれた写真をもらった。日常生活を忘れたひと時を過ごすことができた。
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