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2022年7月31日 (日)

神経質礼賛 2010.歴史博物館

 長いこと新築工事をしていた静岡市歴史博物館が完成した。元々、静岡浅間神社の中に小さな歴史資料館があって、今川家や家康関連の資料を展示していたので、企画展があると私も時々見に行っていたものだ。それを閉鎖し、駿府城公園近く、少子化のため廃校となった青葉小学校跡に新築したのである。本格オープンは来年になってからであるが、先週から土日限定プレオープンとして、1階部分を無料公開しているので、今朝、行ってみた。新静岡セノバから徒歩3分ほど。便利なところにある。

 特徴は1階部分に発掘された道路と石垣の遺構がそのまま展示されていることだ。長さ約30mにわたる。何も記載がなかったので係員に「写真を撮ってもいいですか」と尋ねると「フラッシュでも大丈夫ですよ」とのこと。竹千代(家康)少年がまさにこの土を踏みしめて歩いていたのだろうか、と思いを馳せる。竹千代少年が生活していた人質屋敷があった場所は諸説あって、浅間神社近くの宮ヶ崎町とも、駿府城南側、現在の新静岡駅付近だったとも言われている。他はまだ展示物は少なく、展望室の見学を待っている人たちがいた。来年になって、いい企画展があったらまた来てみようと思う。

 職場の規定では、まだまだ県外の美術館や博物館を見に行くことができない。せめて、県内で見ることができる所には行ってみたい。

 

2022年7月28日 (木)

神経質礼賛 2009.男性の更年期障害

 前々話で更年期障害について述べたが、近年は女性だけでなく男性についても更年期障害が言われるようになってきた。男性の場合、早い人では40歳位から始まると言う。女性の更年期障害が閉経後5年ほどで落ち着いてくることが多いのに比べると、男性の場合は終わりがないとも言われている。男性ホルモンのテストステロンの減少と関係しており、性欲低下・勃起不全とともに、関節痛・筋肉痛、疲労、発汗、ほてり、頻尿といた身体症状、不安、イライラ、うつ、不眠、意欲低下、集中力低下といった精神症状が出現する。ちょうど働き盛りで職場では中心的な働き手として忙しい年代にあたり、仕事のストレスも絡んでいそうである。

 男性の場合もホルモン補充療法が適応になる場合がある。しかし、仕事が休めない、弱味を見せたくない、という事情もあって、人知れず悩んでおられる方もいるかもしれない。少ない人員でより多くの仕事をこなさなければならない昨今の労働環境の問題もあるだろう。しかし、高濃度のカフェインの入ったスタミナドリンクを飲んで自らに鞭打ち続けていたらどこかで潰れてしまう。女性の更年期障害と同様、適度に休符を入れながら、楽しみも入れて行動していく。そして、あまり症状探しをしない、まあこんなものだと受け流す森田療法的アプローチが有益な場合も少なくないだろうと思う。

 

2022年7月24日 (日)

神経質礼賛 2008.土用丑の日の鰻丼

 昨日は土用丑の日。ニュースでは鰻屋さんの繁盛ぶりが紹介されていた。日中は快晴の厳しい真夏の暑さになっている。バテ気味の体が鰻を欲するのは当然である。栄養的に言っても、高たんぱくでビタミンA、B群、EさらにはDHAやEPAを豊富に含んでいてとてもよい。二ホンウナギは絶滅危惧種とも言われている。養殖ウナギの元となるシラスウナギの品薄・高騰のため、鰻の価格もうなぎ上り。すっかり貴重品となっている。シラスウナギを使わない完全養殖の実現が望まれる。そんな中、昨日の病院食に鰻丼が出たのだから感動モノである。鰻は小さめのハーフサイズながら、しっかり脂が乗っていて食べ応えがある。錦糸卵とセットになっていて、見た目にも鮮やかだ。ふきの白煮や澄まし汁の小松菜で野菜繊維を確保し、三色寒天でお楽しみ感を出している。厳しい食材予算の中からよくひねり出したものだと感心する。

  年配の看護助手さんが「山椒は付かないの?」と栄養士さんに尋ねていた。確かにここまでやってくれたなら、もうひと頑張り、山椒を付けてくれたら言うことなしである。山椒の香りは鰻との相性が抜群である。山椒は胃液の分泌を促進し胃もたれによいとされ、食欲が落ちやすいこの時期にはピッタリである。なお、昔から鰻と梅干の食べ合わせはよく言われるけれども、現在では全く根拠のない迷信であると考えられている。また、蒲焼よりも白焼の方がカロリーが低いと思われがちだが、実は白焼の方がカロリーは高い。蒲焼で繰り返し焼いているうちに脂分が落ちるためだという。さあ、鰻からもらった元気でもうひと頑張りだ。

 

2022年7月21日 (木)

神経質礼賛 2007.更年期のお悩み

 40代や50代の女性患者さんで更年期障害ではないかと悩んでいる方をよく見かける。更年期とは通常45~55歳位の期間を指すとされる。女性の場合、閉経に近づいていくと女性ホルモンのエストロゲンが減少して種々の体調や精神的不調が生じやすい。しかも、この時期は例えば、子供が高校を卒業して進学や就職により巣立っていく、そろそろ親の介護問題が発生する、というように大きな生活環境の変化も重なりやすく、そうした影響も考えられる。頻度の高い症状は、①肩こり、②疲労感、③頭痛、④のぼせ、⑤腰痛、⑥発刊、⑦不眠、⑧イライラ、⑨皮膚掻痒感、⑩同期、⑪気分の落ち込み、⑫めまい、というように実に多彩である。婦人科も受診してホルモン療法あるいは漢方の処方で改善する人もいれば、なかなかよくならない人もいる。逆に、更年期障害ということで治療しているが、うつ病の疑いがあるとして婦人科から紹介されて精神科を受診される方もおられる。婦人科は受診していないが、「命の母」や「養命酒」といった市販の生薬を飲んでいるという話もよく聞く。

 そうした治療や対策が奏功すればよいが、しなかった場合どうしたらよいだろうか。そこは森田療法的アプローチの出番である。症状を追求しているとモグラ叩きになりやすい。自分の体の方に注意が向いていると敏感になって、ますます新たな症状を見つけやすくなるのである。それよりも、健康な部分を伸ばすことに目を向けたい。症状は、「まあこんなもので仕方がない」ということで、仕事や家事で工夫をし、楽しみを見つけて行動していくことである。生活の中に短い休符をいれて一息つくのもよい。休符があって音符が生きるのは音楽と同様である。

 

2022年7月17日 (日)

神経質礼賛 2006.勤務環境把握に関する調査

 勤務先の病院に大量のアンケート冊子が送られてきた。記入する部分は12ページにわたり、「医師の勤務環境把握に関する調査」と書かれている。1日の行動を日報のような形式で、7月11日から17日までの1週間について記入を求められている。30分目盛のグラフに診察、研究、その他の業務、当直、オンコール、休憩、食事、睡眠などを矢印で書き入れるようになっている。実際の仕事は入り組んでいて、急に病棟からの呼び出しがあったり外線電話の対応を求められたりして、そんなにきっちりはいかない。病院に関しては全国全ての病院が対象だということだ。診療所や老人施設については無作為抽出とある。常勤医だけでなく非常勤のパート医師も記入して送る必要があるらしい。医師の働き方改革に向け、実態を把握するのが目的だと書かれている。厚生労働行政推進調査事業費補助金政策科学推進研究事業「医師の勤務環境把握に関する調査」事務局と実に長ったらしい名称がついていて、いかにもお役人様の考えそうなことである。果たしてどれだけの医師が回答するか、また、実態を反映した回答が得られるかどうか疑問であり、単なるムダ金遣いになりはしないかと懸念する。個人的に思うには、病院勤務医の仕事のうち「電子カルテの御守」が大きなウエイトを占めていて、それも仕事が増えるばかりであって、これを何とか減らせないものだろうか。

 と、愚痴を言っていても始まらない。こういう面倒なアンケートは、さっさと回答して返送するに限るのである。アンケートの最後に、10年後に従事する地域の見通し、勤務先の所在地として可能性が高いものを問うものがあった。10年後には引退している、と書いておいた。

 

2022年7月14日 (木)

神経質礼賛 2005.ダリも神経質でシャイだった?

 先日、「林修のレッスン!今でしょ」という番組は「世界の名画に秘められた謎に迫る!名画ミステリーSP」というテーマだったので、録画して見た。解説は美術館番組でおなじみの山田五郎さんである。人気の高いフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」、ムンク(1578話)の「叫び」、ゴッホの「ひまわり」、レオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」など計8枚の絵画の謎について扱っていて、その中にシュルレアリスムの代表的な画家であるサルバドール・ダリの「記憶の固執」という溶けた3つの時計の絵があった。アインシュタインの相対性原理に興味を持ち、時空の歪みを表現したと言われ、自分の顔も描き込んでいる。山田さんが言うには、ダリは神経質で、シャイなために女性とは口も利けない人だったそうである。サルバドールの名は幼くして亡くなった兄の名前をそのまま受け継いでいて、そのことがダリに暗い影を投げかけていたのかもしれない。それを変えたのが10歳年上の女性ガラであり、やがて妻となる。ガラはプロデューサー・マネージャー的役割を果たして、ダリの特徴的な髯や奇抜な恰好もガラの発案なのだそうだ。晩年になって、ガラに先立たれると、ダリはひどく落ち込んでひきこもり、絵を描かなくなってしまったという話もある。

 奇抜な恰好をする人は一見大胆不敵に見えるが、派手なメークと衣装をまとったロック歌手が普段は地味で静かな常識人だったりもする。奇抜な恰好に変身して異なる自分を演じているということもあるのだ。

 

2022年7月10日 (日)

神経質礼賛 2004.花火の季節

 昨日、仕事帰りに駅から家に向かって歩いていると花火の音が聞こえてきた。祭りの花火大会の予告である。そうか、今日7月9日は(駿府)清水寺の花火だった、と気が付く。今川氏の時代から続く祭りであり同寺には徳川家康が本尊の観音様を奉納している。花火には厄除け開運の祈願が込められているそうである。曜日に関係なく、毎年同じ日に行われている。例年は梅雨明け前で雨のことも多く、屋上からではなくベランダの軒下で雨をしのぎながら見物することになる。昨夜も雨が降り始めた。それでも家から400m位の所で花火を上げるので、よく見える。例年より遅い7時半に打ち上げが始まった。1分間に2発位の、のんびりしたペースで打ち上げられる。そして、30分毎に仕掛け花火が行われ、これは見ごたえがある。だんだん雨が強くなってきて、打ち上げの煙と相まって、霞んで見にくくなってきた。9時頃に最後の仕掛けで〆となった。夏の風物詩を楽しむことができた。

 地元静岡市で夏の最大のイベント・安倍川花火大会は今月の23日、5年ぶりに開催される予定である。台風や新型コロナの影響により中止が続いていた。会場は自宅からは3km位離れていてビル群のため花火の上の一部しか見えないけれども、遠くから鳴り響いてくる打ち上げ音に何となく心が躍る感じがする。このところ、新型コロナの感染者数が再び増え始め、第7波を懸念する声も出てきている。何とか無事に開催されて、子供さんたちにとって楽しい夏休みの思い出になってほしいと願う。

 

2022年7月 7日 (木)

神経質礼賛 2003.自動運転実証実験

 このところ、朝、駅前にタクシーが停まっていないことが多くなっている。1勝2敗から3敗ペース、乗れればラッキー、といったところだ。話好きの運転手さんが言う。「今度、自動運転の実証実験が始まるんですよ。駅前からお城(掛川城)まで1キロなんですけどね。何かあった時のために運転手は乗るけどハンドルはなくて、事故になったら運転手の責任になっちゃうって言うんですよ」と。自動運転・実証実験・掛川というキーワードで検索してみると地方新聞の記事が見つかり、市役所の広報記事もあった。県が中心になって、昨年始まったのだが、接触事故を起こして中断していた。来月から実験再開され、掛川が第1弾だということだ。市役所からリアルタイム監視。定員8名で時速19km以下での走行。夜間、公道での実証実験は全国初だという。リアルタイム監視とは言っても、通信制御のタイムラグが発生するから安全のためにはスピードは出せない。片側1車線の道路をのんびり走っていたら渋滞が発生するから、夜間限定の運行ということになるのだろう。

 外来の患者さんやその御家族で、高齢のため運転免許を返納したという人、これから返納しようかどうしようか迷っているという人の話をよく聞く。公共交通機関が乏しい地方では、自動車は生活上必須アイテムである。免許を返納してしまうと、とたんに買物や通院などが不便になる。買物はスーパーの宅配サービスなどを利用する方法があるけれども、自宅に閉じこもりがちになり、運動量が減って、心身の機能低下につながるケースもみられる。自動運転車の早い開発が望まれる。もちろん安全第一でなければいけない。先週末、KDDIの通信に不具合が生じてデータ通信や携帯電話の音声通話ができなくなるトラブルがあった。たとえ通信が遮断されるような事態が発生したり、地震などの災害が発生したりした場合でも安全が確保されるように、神経質に何重にも対策を施して、フェイル・セーフを徹底させてほしいものだ。

 

2022年7月 3日 (日)

神経質礼賛 2002.ムクゲ(木槿)

 朝の通勤の際、時間があると、かつて子供が通っていた伝馬町小学校の横を通っていく。この学校は静岡駅のすぐ近く。校庭の端は伝馬公園になっていて出入り自由であり、夏場はホームレスが洗濯物を干しているなどということもあった。例年ならば、子供たちが育てたヒマワリの花が咲いている頃なのだが、ここ2年ばかり見当たらない。新型コロナ対策のため学校行事は軒並み中止で花の栽培にも手が回らなかったのだろう。道路に面した所に植えられているアジサイの花は枯れてきて、その間に咲いている薄紫の花があった。当ブログのコメントで読者の方から教えていただいた、スマホでgoogleのカメラマークを押して花を撮って検索すると、ムクゲだと確認できた。その日、掛川駅で電車から降りて、タクシーがいなかったので例によってバス乗場に走り、始発バスに乗り込み、ほっとして窓から外を見下ろすと、道路の分離帯にやはりムクゲの花が咲いていることに気が付いた。今がムクゲの季節なのだろう。

 以前、旧実家のジャングル状態の畑にもムクゲが咲いていた。元は茶花として母が植えたものだった。ムクゲの花は朝咲いて夕には萎れてしまう。そこが茶道の一期一会の精神に通じるところであり、夏の茶花として愛用されている所以である。それが、隣のK国だと、ムクゲは次々と新しい花が咲いて終わりがない「無窮花」として国花とされている。限りあるはかなさに美を感じる日本人とは感覚がずいぶん異なるものだなあと思う。

 

2022年7月 1日 (金)

神経質礼賛 2001.スイカの始末

 当直の日、外来診察と病棟の仕事を終えて医局に入ると、もう他の医師たちは帰った後だった。テーブルの上にメモが置かれていて「出入りの業者さんからスイカをいただきました。冷蔵庫に入っているので召し上がって下さい。お皿は看護部長室に返して下さい」とある。冷蔵庫を開けると、大玉スイカ六分の一カット位のものを8切に切ったものが皿の上に乗っていて、全体にラップが掛けられていた。さあ、困った、どうしよう。常勤医師4人とパート医2人が出勤していた日だったからその人数+αということで8切くださったのだろう。もうみんな帰ってしまっていて食べてくれる人はいない。翌日に食べるのでは少々衛生的に問題があるし、そのまま小さな冷蔵庫の中を占拠しているのも困るし、後片付けは誰がやるのかという問題も発生する。♪あなたなーらどうするー?

 私の選択は、夕食の御飯は少なく食べ、スイカを全部食べてしまう、というものだった。残りの皮はビニール袋にまとめて職員食堂のゴミ箱に捨て、皿は洗って乾かし、翌朝一番に、看護部長さんにお礼を言って返却した。腹が冷えると下り超特急になりやすい私だが、大丈夫だった。精神科救急当直の時はいつも緊張しているためか逆に便秘になりやすいのだ。

  ちなみに、もし、森田正馬先生が同じ場面に遭遇したらスイカは食べなかっただろうと思う。お好きなゆで卵ならば10個でも召し上がり、カレーは2杯、3杯とおかわりする森田先生の苦手なものはメロンだった。食べるとお腹をこわすので、もらって困るものとして「菓子、果物、特にメロン、商品券」という張り紙をしていた位である。困らぬものとしては「卵、鰹節、茶、缶詰」と書かれていた。この張り紙については、実名は伏せられていたけれども、患者に贈り物を要求するおかしな医者がいる、と当時の新聞に書かれたそうである。合理的と言えなくもないが、常識外れの張り紙である。私の師の大原健士郎先生は土佐人のユーモアと解釈しておられたが、皆様はどう思われるだろうか。

 

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